2021年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

減災・防災, 環境, 国際理解, 平和, 人権, 福祉, 持続可能な生産と消費, 健康, 食育

本校は「愛いき よりよい未来を共に生きよう」を活動のテーマとし、ESDを周りの人や地域社会に目を向けた課題解決学習と捉え、ESDの実践を通して他者や地域・社会とのつながりを尊重し、主体的に行動しようとする態度の育成を目標としている。
具体的には、総合的な学習の時間に1年生の「高齢者福祉学習」「保健学習」、2年生の「職場体験学習」を位置づけ、地域と協働しながら実施している。また、生徒会活動において、JRCユネスコ委員会が中心となり、リサイクル活動や募金活動等のボランティア活動を企画運営し、全校体制で取り組んでいる。
今年度も新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から計画通りの活動ができなかった。しかし、「自分たちが今できることを、できる形で」、可能な活動を精選したり、今だからこそできる新たな取り組みを実施したりした。

(1)「命の大切さ講座」(1年生)
藤岡市健康福祉部子ども課より講師を招き、「命の大切さ講座」を実施した。助産師や保健師から講義や、体験的な活動を通して「命の大切さ」や「生きることの意味」を考えるきっかけとなった。また、家族や周囲の人たちの思いやりや期待の中で生きていることを改めて感じているようだった。

(2)「チャレンジウィーク~社会人から学ぶ会~」(2年生)
小野地区にゆかりのある講師を招き、「社会人から学ぶ会」を実施した。新型コロナウイルスの影響で職場体験学習は中止となったが、リモートで消防士、農園経営者、ダンスインストラクター、シンガーソングライターからお話をいただくことができた。生徒のふり返りでは「私もやりたいことを仕事にできたらなと思いました」「僕もあきらめない気持ちをもちたい」「誰かの力になったり支えたりしていきたい」などの感想が書かれ、自分自身の将来を考えるきっかけとなった。

(3)JRCユネスコ委員会を中心としたボランティア活動
①アルミ缶回収
「地域のおじいちゃん、おばあちゃん、子どもたちに笑顔を届けよう」を合い言葉に、回収したアルミ缶の収益金で地域の福祉施設に 車椅子を贈呈したり、地域の保育園に色画用紙を贈呈したりした。また、長期間の安定した回収が認められ、アルミ缶リサイクル協会より感謝状をいただくことができた。

②ペットキャップ・プルタブ・牛乳パックの回収
アジアの子ども達の教育の充実を目指している藤岡市ボランティアネットワークセンター「ウィズ」と連携をとり、ペットキャップ、プルタブ、牛乳パックの回収活動を呼びかけ実施した。昨年度と今年度をあわせて、ペットボトルキャップ58㎏(ポリオワクチン29人分)、プルタブ16㎏、牛乳パック5㎏を回収することができた。


③募金活動
「赤い羽根共同募金」「一円玉募金」を自主的に計画・実施した。その都度、募金の用途を確認し、意義を全校生徒が共有することで、目的意識をもった募金活動にすることができた。

④「ちょボラ(ちょっとしたボランティア)」
全校生徒一人一人が地域清掃などを自分で計画し、夏休み期間中に実施した。一人一人が自分にできることを考えるとともに、地域の方とのコミュニケーションをとることのきっかけにもなった。

来年度の活動計画

本校は引き続き連携型小中一貫校9年間を見通した教育課程を実施し、学校・家庭・地域が協働して「夢に向かってかがやく子」の育成に努めていく。また、コミュニティ・スクールとしてボランティアの取組を地域に発信することにより、諸活動の中に保護者や地域の方々に学校ボランティアへの参加を促し、協力の輪を広げるなど、学校・家庭・地域との協働により子どもたちの学力向上及び健全育成に努める。次年度も意義ある活動を計画的に実施し、コミュニケーション力、自分の考えを述べる力、協働して課題を解決する力などを育て、地域を愛し、地域に貢献できる人材の育成につなげていきたい。