2020年度活動報告
本年度の活動内容
世界遺産・地域の文化財等
2020活動の目的・ねらい
本活動は、児童が、地域の伝統行事である「鬼石夏祭り」をはじめとする地域素材について、調べてまとめ、発表することで、より深く地域を理解する機会とするとともに、多面的、総合的に考える力を身に付けさせ、地域のよさや伝統芸能のよさに気づくこと、地域への愛着をもつことを目的としている。また、児童が「鬼石夏祭り」に実際に参加し太鼓を演奏したり、運動会で大勢の観客の前で「祭り太鼓」を披露したりすることにより、他者と協力する態度、地域の行事に進んで参加する態度などを身に付け、「鬼石夏祭り」の思いを聞き手に伝える表現力を高めることや、地域の方々にお世話になりながら祭り太鼓を練習したり、祭囃子の文化的価値・伝統について地域の方から聴いたりすることをとおし、児童のコミュニケーション力、他からの話の内容に対して自分の考えを持つ力の向上を図ることをねらいとしている。ただし、本年度は新型コロナウイルス感染症予防の観点から、鬼石祭りが中止となり、祭り囃子太鼓保存会の活動も全面中止となったことから、子供たちが学校内外で太鼓の指導を受ける機会と発表する機会がもてなかった。
1 「鬼石夏祭りを調べよう」(11~2月) 4・5・6年総合的な学習の時間 (各10時間)
- 歴史・伝統・お囃子・山車・服装・人々の思いなどを、映像・書籍等の資料等で調べ、まとめ、発表した。・発表では、わかりやすく、相手に伝えることを意識させ、プレゼン能力の育成を図った。
- ・調べ、まとめる過程で、自分なりの課題を設定し、課題解決能力の育成につなげた。
例年、祭囃子保存会から講師を招聘し、お囃子と祭りの歴史、地域の人の祭りへの思いなどを講演していただき、なぜ祭りが長く続いているのか、自分はこれからどのように祭りにかかわっていくかなどを考えさせてきたが、外部講師を依頼することが困難であったため本年度は中止した。
2 「鬼石をアピールしよう」(7~2月) 6年総合的な学習の時間(5時間)
- 地域の人々から祭囃子を教えていただく。・運動会前日練習と当日発表は、簡略化運動会のため中止。 ・「自ら積極的に、地域の伝統文化に関わっていきたい。保存したい。自分にできることを考えて実践したい」という気持ちを持つことができた。 このプロジェクトをとおし、児童に市の重要無形文化財に指定されている「鬼石夏祭り」の祭り囃子の継承とともに、郷土に誇りを持つ心を育て、次世代の地域を担う活力ある人材の育成につながった。
- 本校での「鬼石祭囃子」への取り組みを発信し、今後、他校および他のユネスコスクールとの学校間交流、国際交流へと発展していくことを目指したい。
- 特に、「鬼石夏祭り」と交流のある「秩父祭り」、屋台の購入元である埼玉県熊谷市と交流していきたい。
来年度の活動計画
・本年度はコロナ禍のため、地域の祭囃子保存会との関わりがもてなかった。来年度は、コロナ禍が心配であるが、保存会との関わりがもてるよう接点を工夫する。