2019年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

登録なし

本校は、「地域や自他を大切にし、社会に貢献できる自立した児童の育成」を学校理念として教育活動を行っている。本活動は、児童が、地域の伝統行事である「鬼石夏祭り」をはじめとする地域素材について、いろいろな視点から調べてまとめ、発表することで、より深く地域を理解する機会とするとともに、多面的、総合的に考える力を身に付け、地域のよさや伝統芸能のよさに気づくこと、地域への愛着をもつこと、これらにより地元に貢献できる児童の育成を目的とした。

「鬼石夏祭りを調べよう」

①表現力を高めることに係わる活動

 ・歴史・伝統・お囃子・山車・服装・町の人々の思いなどを、書籍・映像や地域
  住民へのインタビュー等で調べ、まとめ、発表した。調べる過程で、グループ
  ごとに課題を設定し、課題解決能力の育成につなげた。発表では、分かりやす
  く、聞き取りやすく伝えることを意識させ、プレゼン能力の育成を図った。
②地元を愛する気持ちを育てることに係わる活動

 ・祭囃子保存会から講師を招聘し、お囃子と祭りの歴史、地域の人の祭りへの思いなどを講演していただき、なぜ祭りが長く続いているのか、自分はこれから祭りにどうかかわっていくのかなどを考えるきっかけとした。児童は、「鬼石町の伝統文化のよさが分かり、自分達で守って行きたい」「伝統を守っていくためにできることをしていきたい」などの感想をもった。

③地域行事に進んで参加する態度を高めることに係わる活動

・地域の人を講師として招いて、6年生児童に祭囃子を教えていただき、9月の動 
  会と2月の学習発表会で演奏した。運動会練習と当日には35名の祭囃子保存会
  の皆様が一緒に祭囃子を演奏してくださり、会場から賞賛をいただくことで、
  子ども達は地域との一体感を持つことができた。学習発表会でも、祭囃子保存
  会の皆様の協力により、保護者から大きな声援を受け、児童は地域の伝統行事
  へ参加することの良さを実感できた。

来年度の活動計画

 本年度も、本校は、「地域や自他を大切にし、社会に貢献できる自立した児童の育成」を学校教育目標として教育活動を行っていく。人口減少、児童数減少が進む中で「鬼石夏祭り」という素晴らしい活動に焦点を当てていくことで、児童が地域の伝統行事について、いろいろな視点から調べ、まとめ、発表する、祭りに参加することで、より深く地域を理解するとともに、地域への愛着を強くもってほしいと願っている。そして、将来的には地元で生活し、地域を支える人として育ってほしいという願いがある。

 そうした点を踏まえて、本校では追究する力、表現する力、地域を愛し地域行事に参加する態度、地域に貢献する態度を育てていく。