所在地 | 〒837-0916 福岡県大牟田市田隈338 |
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電話番号 | 0944-53-6040 |
ホームページ | https://www.e-net21.city.omuta.fukuoka.jp/shiragane-jh/ |
加盟年 | 2012 |
2024年度活動報告
減災・防災, 気候変動, 環境, 世界遺産・無形文化遺産・地域の文化財等, 平和, 人権, 福祉, 持続可能な生産と消費, 食育, その他の関連分野
(旧)大牟田市立田隈中学校
本校は、「相手意識を持ち、自ら考え、協働して課題の解決を図ろうとする生徒の育成」を目標に、持続可能な開発のための教育目標として、問題解決力、体系的な思考力(問題や現象の背景の理解、多面的・総合的なものの見方)を育て、持続可能な発展に関する価値観を見出す力を身につけ、ESDを大きな夢を抱き未来を創る子どもの育成と捉え、ESDの実践を通して、普段の学校生活や自分の将来の人生設計にも生かし、人々の役に立つような仕事をしたいと思えるような志を持った進路の実現に繋げている。今年度は大牟田市内の代表で発表を行った。
令和2年に発生した大牟田市豪雨災害を教訓に、実際に災害に遭った時、どういう対応をとればいいのか、市役所の方や消防署の方に来ていただいて、体験的な学習を行った。災害の種類や「自助・公助・共助」の三助といった防災・減災に関する基礎知識について理解を深めた。その発展の場として、実際に使われる段ボールベットや簡易テントを組み立てて、避難所の雰囲気を体験することができた。また、グループワークでは、非常持ち出し袋の中身について班で考え、その後全体での交流を通して、自然災害を身近なこととして捉え、自分のこととして学習を深めた。
福祉学習として、車いすバスケットとボッチャに挑戦しました。実際に車いすの体験を通して、その操作の難しさを学びました。
講師としてお越しいただいた方に、車いす生活での、困難なことなどを学びました。
「障がい」は人が作るものであり、考え方や工夫次第で取り除くことができる。ということを学びました。広い視野を持ち、相手の立場に立って物事を考えることが大切だと学びました。
大牟田市消防本部より講師に来ていただき、実習を行った。心臓マッサージ(胸骨圧迫)、異物を詰まらせたときの背部殴打法、腹部突き上げ法、AEDの使用方法を学習しました。受講を通して1番大切なことは「助けようとする勇気」だと思いました。「誰かがしてくれるだろう」ではなく、「自分がやるんだ」という強い勇気をもって、もしも事故に遭遇したならば、焦らずに落ち着いて行動したいと思いました。
(旧)大牟田市立橘中学校
本校ESDの活動は、「発信!行動!交流!」をキーワードとして取り組んでいる。
特に①福祉・環境・生き方(キャリア教育)・世界遺産の課題に対して、ねらいを明確にして各教科と関連させた学習を行うこと。②「ひと・こと・もの」について、自ら課題を見出し、体験活動等を通して、主体的に問題解決できるようにすることを重点目標としている。
〇身近な所で防災・減災に取り組もう(防災・減災学習)
1年生では、防災・減災学習に取り組み、災害や避難を想定した学習を行っています。橘中学校のすぐ横には白銀川が流れており、令和2年7月の豪雨では、白銀川があふれグラウンドや周辺の道路、また体育館の床下まで浸水するなど大変な状況であった。今年度は学校周辺の危険箇所のフィールドワークを実施したり、令和2年7月豪雨における市内の状況や防災活動について学んだりしました。また、防災グッズについて使い方や必要性について考え、災害情報をいち早く知るための手段や、心構えについて学び、学習した内容を「防災・減災ポスター」としてまとめ、自助・共助等の意識の向上を図りました。
〇将来の生き方にかかわる学習(職場体験学習)
2年生では、自分の興味・関心や適性ついて考え、「働く」ということがどのようなことであるかを学習した上で、講師としてお越しいただいた3事業所の方に、仕事の内容や厳しさ、また仕事を通してのやりがいや喜びなどについてお話をしていただいた。また、大牟田市内の11の事業所に分かれて、職場体験学習を2日間行った。その中で、社会人としての責任や人とのつながりについて考え、挨拶や礼儀、自分のことだけでなく人のことを考えて行動することを身につけると共に、「働く」ことの喜びや大切さや苦悩、地域の現状や地域の事業所の活躍を肌で感じることにより、地域の素晴らしさや地域の将来の展望を考える機会にすることができた。
〇「幼児との遊び」を企画し、触れ合う(保育体験学習)
3年生では、この学習はキャリア教育の一環として行った。乳幼児の特性や注意することを学習した後、各班で年齢に合わせた設定保育のために、遊び道具の作製や設定保育の進行等を考えた。体験を通して、生命の尊さに改めて気づき、乳幼児と接する中で、コミュニケーションの大切さや言葉遣いや目線や姿勢の大切さ、優しく思いやりの気持ちや行動をとることの必要性を実感することができた。
(旧)大牟田市立甘木中学校
本校は、実社会や実生活との関わりを重視した「生き方」に焦点をあて、キャリア教育を軸とした取組を行っており、各学年の発達段階に応じた体験活動を展開し、生徒に主体性や創造性を身につけさせることをテーマとしている。身につけたい力として、将来にわたって持続可能な発展に向けての知識や価値観をもち行動できる力、情報収集能力や分析能力、コミュニケーション能力の育成を目指すこととしている。具体的な活動として、①防災・減災 ②生産と消費 ③地域と将来をみつめる活動を行った。中学校3年間を通して、地域で体験し、地域のことを学び、地域で自分の将来を見つめることにより、よりよい生き方、よりよい人間関係を育み、また、自分の成長と地域の発展が密接に関係していることを考えさせ、この大牟田の将来を真剣に考える生徒を育成する。
1 防止・減災学習 (SDGs 11,13)
【第2学年・第3学年】~災害から命と暮らしを守る~
2年生は、「神戸人と防災未来センター」を訪問した。阪神・淡路大震災を体験された語り部の人から、震災時の体験を聞いたり、震災当日の様子を映像で擬似体験したり、展示物を見学した。自助と公助の大切さと減災について深く学ぶことができた。
3年生は、NHKアナウンサーによる『防災教室』を行った。大牟田で大きな地震が起こる可能性があるのか、地図を見ながら身近な危険について確認した。また、「もし大牟田で大地震が起こったら、誰に対して、どんな命を守る呼びかけをするか」を考えた。
生徒たちは、「率先して避難する」「地域の人に呼びかける」等、災害から命を守るために自分に何ができるのかを考えることができた。
2 消費者学習 (SDGs6)
【第3学年】~つかう責任 私たちにできること~
消費者学習として、衣料会社からGTを招いての授業を行った。日常着用することの多い、綿、ポリエステル、ウールを取り上げ、実験を通じて素材の特徴や素材に適した手入れ方法、環境を意識した消費について学習した。また、現在日本で数億着の服が捨てられている現状についても学んだ。
毎日、何かを消費・使用・廃棄している消費者として、環境を意識した選択をして消費活動を行うことリサイクルを行うことなど、消費者として何ができるかについて考えることができた。
3 企業訪問・職場体験・高校訪問 (SDGs 8,11)
【第1学年】【第2学年】【第3学年】~地域と将来をみつめる~
1年生は「企業訪問」を行った。大牟田市役所産業経済部産業振興課と大牟田33社の企業が会員となる大牟田市立地企業会の協力のもと、10社に工場見学を行った。業務の説明や製品紹介、工場案内などを通して、企業理念や目的を理解することにより、何に力を入れ、どんな思いで仕事をしているかを学び、地元にたくさんの魅力的な企業があることを知ることができた。
2年生は、この経験を生かして、より実践的な職場体験を行い、働くことの大変さと意義やこれからの自分の夢を考えるきっかけとなった。
3年生は、将来の夢を実現するための高校選択のため、「高校訪問」を行った。自分の希望する学科を二つ選択し、実際に高校で行われている授業を体験した。体験を通して具体的進路のイメージや進路実現のための現在の自分を見つめることができた。
来年度の活動計画
(旧)大牟田市立田隈中学校
これからもたくさんの体験活動やゲストティーチャーを招いての活動を設定していきたい。
1学年は、防災・減災と福祉学習に係わる活動
防災学習では、さまざまな災害を想定した学習(SDGs3,8,11)
地域学習では、大牟田検定による学習(SDGs9,11)
2学年は、キャリア学習と世界遺産に係わる活動
福祉学習では、GTを招いての車いす体験学習(SDGs3,10,17)
キャリア学習では、GTを招いて講話や職場訪問の学習(SDGs8,9,11,17)
世界遺産・文化財学習では、京都での自主研学習(SDGs8,9,11,17)
地域学習では、大牟田検定による学習(SDGs9,11)
3学年は、進路学習と福祉事業に関わる活動
進路学習では、高校での授業の体験学習(SDGs4,8,9)
防災学習では、救急救命講習のGTを招いての体験学習(SDGs3,17)
地域学習では、大牟田検定による学習(SDGs9,11)
全学年とも、フラワープロジェクトを通して、地域とつながる活動(SDGs11,17)
(旧)大牟田市立橘中学校
令和7年度は、今年度の取り組みをもとに体験活動や探究活動に取り組んでいきたい。
1 3年間を通しての防災・減災教育・福祉教育・キャリア教育が系統的なカリキュラムになるように見直しを図っていく。
2 地域の「ひと・もの・こと」と関わりをもち、最大限活用できるようにしていく。
3 さまざまな体験活動や協働学習を促進し、子どもたちの能力を広げていく。
(旧)大牟田市立甘木中学校
次年度も実社会や実生活との関わりを重視した「生き方」に焦点をあて、キャリア教育を軸とした取組を行う。学校の特色を生かし、各学年の発達段階に応じた体験活動を展開し、継続的で創意工夫ある活動を計画する。具体的な活動として、全学年では人権学習や食育(SDGs2,16,17)、を通して、人と人とのよりよい人間関係を構築し他者と協力する態度を育てる。また、1年生では防災・減災と企業訪問(SDGs8,11,13)、2年生では職場体験と消費者教育(SDGs8,11,12)、3年生では、将来を見つめる(SDGs8,11,13)の活動を様々な人と関わりながら行っていく。そして、これらの学習を通して、持続可能な社会の創り手としての意欲と実践力を高めていきたい。