2019年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

減災・防災, 環境, 世界遺産・地域の文化財等, 国際理解, 平和, 福祉

当校は、ESDの理念に基づいた教育活動を推進している。ESDを教育活動の要として捉え、ESDの実践を通して「豊かな人間性を持ち、主体的に考え行動する子どもの育成」を目標とした。

ア 地域の伝統文化、文化遺産に係わる学習(地域SDGs11番)

5年生の総合的な学習の時間「見つめよう大牟田のまち」では、世界遺産「知床」にある北海道の羅臼小学校との交流を通して、「石炭の町」といわれた大牟田市の名所・建物・歴史、校区にある映画化された「おおむた動物園」の紹介、それらに貢献した人物など自分で決めた課題を調べ、保護者や地域、交流している羅臼小学校に発信した。これらの活動を通して自分たちの地域のよさに気付いたり、郷土を愛する気持ちを持ったりすることができた。

 

イ 環境に係わる教育(環境SDGs11・15番)

 

 

4年生の総合的な学習の時間「延命公園ウォッチング 春~夏 秋~冬」では、校区にある延命公園の自然に関心を持ち、植物や野鳥、水辺の生き物など、自分で決めた課題について調べ、ゲストティチャーの方々に報告会をした。これらの活動を通して自分たちの校区や大牟田市のよさを感じ、自分たちの生活の仕方と自然環境のつながりに気付き、環境を守っていくために自分たちにできる方法を考えて、ポスターや新聞にまとめて全校児童や地域の方々に発信した。

ウ 人権・平和に係わる学習(福祉・国際理解SDGs3・16番)

 

6年生の総合的な学習の時間「考えよう!わたしたちの未来 ユニバーサル社会」では、校区内の官公庁施設や大牟田駅付近で白杖体験・車いす体験などを通してだれもが住みやすいまちづくりについて自分の課題を持ち、自己の生き方について考えを持つことができた。施設の整備だけではなく、人の力や心遣いが大事であることに気付き、住みやすいまちづくりと自分にできる人との接し方や関わり方とのつながりを考えることができた。また、オリンピック・パラリンピックの種目である「ゴールボール」を体験させ、他者と協力・協働して生活しようとする態度を養うことができた。

 

エ 本校のESDの取組や意義を発信する活動

「ユネスコスクールの日記念全校集会」では校長先生から全校児童に向けて、各学年で行っているESDの取組のよさや毎年1月17日が大牟田市の「ユネスコスクールの日」であることについて確認したり、6年生の代表児童に合わせて全校児童で「ユネスコスクールの日制定宣言文」を読み上げたりした。また、「大牟田中央小学校ESD展示会」では、各学年のESDの取組をパネルにまとめ、地域や保護者に向けて発信した。写真を撮って帰られる方も多く見られ、保護者や地域の方の関心も高く、取組に感謝の言葉を述べられる保護者も見られた。

来年度の活動計画

ESDの理念に基づいた教育活動を引き続き推進する。学習指導の充実に向け、主体的・対話的な学びの充実を図りながら言語活動を工夫し、思考力・判断力・表現力等の向上を図る。授業では、体験活動を重視した実践を行い、学び方を身に付けると共に一人一人の願いや個性を大切にし、持続可能な社会のつくり手に必要な資質・能力を育む。持続可能な社会の創り手を育むESDのメインフィールドとして、総合的な学習の時間に探究的な学習過程を位置付け、課題解決学習の充実を図る。【各学年における総合的な学習の時間の主な活動】

第3学年「動物園をしょうかいしよう」(地域SDGs11番)

「広げようふれあいの心」(福祉SDGs3番)

第4学年「延命公園ウォッチング」(環境SDGs11・15番)

「10歳の決意」(自分自身SDGs8番)

第5学年「見つめよう!大牟田の町~地域の素晴らしさ~」(地域SDGs11番)

「見つめよう!大牟田の町~安全なくらし」(防災SDGs11番)   第6学年「考えよう!!私たちの未来 ユニバーサル社会・平和な未来」       (福祉・国際理解SDGs3・16番)「世界文化遺産(近代化産業遺産)(地域SDGs11番 パートナーシップSDGs17番)