2018年度活動報告
本年度の活動内容
環境, 減災・防災, 世界遺産・地域の文化財等
本校では,教育課程において,ESDを「総合的な学習の時間」の計画に位置づけて指導している。ESDを通して,地域との結びつきを大切にするとともに防災についても力を入れて指導し,「互いに尊重し合い,協力して課題解決を図ることのできる生徒」,「志をもち,自らの進路を切り開くことのができる生徒」,「災害時に自他の安全を確保し,協力して乗り越えることのできる生徒」の育成を目標としている。
具体的には,①防災に係わる活動,②地域に係わる活動の2つについて学習し,②については文化祭での発表を目標として活動させた。
① 防災に係わる活動
年7回実施している避難訓練の他に,6時間扱いの「総合防災訓練」を実施している。1年生では,防災に関する基礎知識について学習,2年生では防災マップ作りで,地域の危険箇所等について検討し,まとめたものを発表している。3年生は,災害時に避難所となったことを想定し,訓練を行っている。このような活動を通して,災害のメカニズムをしっかりと理解し,災害時にどのように身を守るかについて理解を深めることができた。
② 地域に係わる活動
総合的な学習の時間では,防災の他に,文化祭に向けての縦割りコース学習を実施している。生徒は5つのコースを選択し,学習に取り組んでいるが,どのコースもESDに関連させた活動となっている。「郷土芸能コース」と「ソーランコース」については,地域の伝統芸能について理解し,それを実際に演奏や演技で発表することで,郷土芸能の良さを深く理解することができた。また,「演劇コース」では,地域の歴史を調査しながらその内容を演劇に反映させ,オリジナルの演劇を作って発表することができた。歴史だけでなく,地域の特産物等についても劇の中で扱い,地域の良さを改めて伝えることのできる内容になった。「面瀬の生活と環境コース」については,地域の水質調査を始めとして,特産物を調べてクイズにしたり,地域の自然について詳しく調査しながら理解を深めた。「モザイクアートコース」についても,地域の名所等について調査し,それをデザインに反映させることで,よりよい制作にするとともに,地域の良さを発信する良い機会となった。
来年度の活動計画
昨年度に引き続き,「総合的な学習の時間」の中で防災学習と地域学習について取り組んでいきたい。防災学習については,市の防災訓練に合わせて実施することで,地域とのつながりや連携も意識させ,防災についての知識や災害時における行動力を養いたい。また,今年度同様,縦割りコース学習の中でESDを意識し,関連させた学習活動を継続して行う予定である。今年度の反省から,SDGsについても関連させ,更に生徒の視野を広げていけるような学習活動にしていきたい。