2021年度活動報告

本年度の活動内容

「海と生きる」気仙沼　～未来のために私たちにできること～　をテーマとして，海洋教育を行った。気仙沼市の未来を考えることを通して，気候変動への対策や海の豊かさを守ることが，自分たちの暮らしを守ることにつながっていることを再認識させ，具体的な行動変容を目指すことをねらいとした。また，考えたことを多様な方法で表現し，外部へ発信することで表現力に磨きをかけ，具体的な行動変容が見られるよう活動を工夫した。

１学年では，「食・環境」をテーマに，未来の気仙沼のために自分たちにできることを考えさせた。地元の企業である八葉水産様と連携し，「企業として大切にするもの」や「社会のニーズ」を自分たちになりに想像し，それに見合った商品のパッケージを考えることで，地域の現状や課題を把握し，具体策を考えさせることができた。

２学年では，「気仙沼市という地域・産業」をテーマとして，学習させた。グループごとに商業や観光業に関するテーマを設定し，市役所や地域の会社の協力をいただき調べ学習を行わせた。この学習を通して，気仙沼市の産業は海と密接に関わっており，自分たちの生活にも大きな影響を及ぼしていることを学習した。

３学年では，「未来の気仙沼」をテーマとして，「食・環境」「地域・産業」を通して考えたことを基に，気仙沼市が掲げる「海と生きる」まちづくり・ひとづくりのためにできることをSDGｓとの関わりを大切にしながら考えさせた。

来年度の活動計画

来年度，海洋教育を推進して，３年目を迎える。気仙沼市の未来を考えることを通して，気候変動への対策や海の豊かさを守ること等が，自分たちの暮らしを守ることにつながっていることを再認識させ，具体的な行動変容につながるよう海洋教育のカリキュラムを編成していく。

各学年の探究課題を次のように設定する。

①第１学年「食・環境」

食文化を切り口に，震災後の地形や海・漁港の変化，防災・減災の取組等，様々な視点から気仙沼市を取り巻く環境について改めて見直すことで，現状・課題を把握する。「食・環境」の面において，未来の気仙沼のために自分たちにできる具体策を考えていく。

②第２学年「地域・産業」

気仙沼市の地域・産業の特色や魅力について，地域の方々との関わりや職業体験等を通して学びを深めさせる。「地域・産業」の面において，気仙沼市が更に発展を遂げるために，自分たちにできる具体策を考えていく。

③第３学年「未来の気仙沼」

「食・環境」「地域・産業」を通して考えたことを基に，気仙沼市が掲げる「海と生きる」まちづくり・人づくりのために，自分たちにできる具体策を考え，発信する。