2018年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

エネルギー, 環境, 国際理解, 持続可能な生産と消費, 食育

当校は,「自立 対話 貢献 ~広い視野をもち,互いを認め合い,地域から行動できる生徒の育成~」を学校教育目標とした。その資質・能力を育むために,問題解決的な学習を中心とする,主体的・対話的で深い学びの育成にホールスクールで取り組んだ。さらに日々の学習で身に付けたことを生かし,「社会的実践力」を育むために,体験を通した思考力・判断力・表現力等の育成を重点とし,「生きる力」の育成を目指している。

具体的には,Think GloballyAct Locally”の視点で,1年「食育」,2年「エネルギー教育」,3年「国際教育」という継続した学年テーマのもと総合的な学習の時間を中心に,関係機関との連携を取りながら,ESDの資質・能力の育成と生活への活用力を育む活動を実践した。

食育,持続可能な生産と消費に係る学習(1年生)

生命の源となる「食」について,自分たちで有機肥料をつかって農作物を育て,収穫から調理を体験し,食への意識を高めさせた。さらに,食糧自給率100%を超える秋田県で生活するありがたさも学ぶことができた。また,日本で大きな問題なっているフードロス問題にも向き合わせ,賢い消費者として生きていくための意識付けを行い,豊かな農業県に生き,それを持続していく責任感を身に付けさせた。         

②エネルギー供給に係る学習(2年生)                                 

秋田県沿岸では,豊富な風資源を利用した風力発電施設が建設され,今後は洋上への進出も計画されている。生徒に実際の風車を見学させ,再生可能エネルギーの可能性を学ばせながら,持続可能なエネルギー供給バランスについて考えを深めさせた。

ICTを利用した国際教育(全学年)

一昨年より,ICTを利用してオーストラリアで日本語を学んでいる同世代の生徒との交流を行っている。こちらからは英語で,オーストラリアからは日本語での自己紹介をした後,お互いの伝統文化や観光地について紹介し合い,互いの視野を広めさせることができ

た。また,お互いの防災対策についても意見交換し,地震や洪水に対する備えが中心となる日本と,森林火災対策が防災の中心になっているオーストラリアとの違いを知った。国を越えて相互理解を深めるためには,会話を通して互いの地域性や文化,考え方の違いなどを広く受けとめることが不可欠であることを知り,英語をツールとして活用する力を高めることの大切さを感じさせることができた。

④地域との連携による避難所開設訓練

全校生徒,地区内小学生,地域住民,地区内自主防災組織,介護支援事業所,大仙市中学生サミット等との連携による「水害」を想定した避難所開設訓練を実施した。地区内の住民の高齢化が進んでいる現状を踏まえ,「災害時,中学生がどのような役割を担えるのか,どう地域の方と向き合うのか。」といった課題へ答えを自分たちで考えながら,避難所の設営から初期運営までを体験することができた。生徒一人一人が,日本ではどこで災害が起きてもおかしくないという気持ちを新たにするとともに,気持ちの備え,行動面での備え,体制づくりの備えを身に付け,地域を支える一員としての自覚を高めることができた。

来年度の活動計画

・全教科等での共通実践事項の徹底による,授業改善の継続

・「有機肥料で育てる野菜」栽培(1年)

・環境と食についての出前授業(大曲農業高校と連携)(1年)

・省エネクッキング出前授業(あきた地球環境会議)(1年)

・大仙市食生活改善推進委員による食育教室(2年)

・緑のカーテンプロジェクト(1・2年)

・秋田市民市場・イオンモール秋田訪問(1年)

・秋田風力発電所見学(2年)

・秋田市総合環境保全センター見学(2年)

・地域企業でのワークスクーリングでエコ実践(2年)

・修学旅行での自然・環境に関わる最先端科学技術見学(2年)

・オーストラリアの生徒とのスカイプ授業(3年)

・国際教養大学訪問交流プログラムを利用しての留学生との交流(全学年)

・国際教養大学の留学生を迎えての進路集会(全学年)

・アルミ缶,古紙,ペットボトルキャップ回収活動(全学年)

・小・中合同クリーンアップ(全学年)

・地域団体と一緒の親水公園クリーンアップ(全学年)

・学校祭環境学習発表会(全学年)

・環境通信ESDom発行

・角間川盆踊り参加(全学年)

・学校祭での伝統芸能「盆踊り・梵天披露」(全学年)