2019年度活動報告

本年度の活動内容

「自らの命を守り、地域とともに生き抜く防災教育」を活動テーマとしている。自分と他者の命を守るための判断力を高め、地域とのつながりを深める場と捉えた、ＥＳＤの実践をとおし、地域の一員として思い合い・助け合う心の育成を目標とした。

具体的には、①災害体験を語る会から学ぶ　②防災マップの作成　③地区総代との話し合い　④高齢者訪問　⑤岡崎防災展への参加　を行った。

① 震災体験を語る会から学ぶ

岡崎子育て支援まぜりんプランツ代表　小松恵利子様、岡崎市防災課防災対策係　加藤満廣様をお招きして、実際に被災体験した際の様子についてご講演いただいた。辛い震災を経験された命の重さを感じた。また、非常用持ち出し袋の中身や、避難所での一人一人のスペース、災害用のトイレなどの実物を見ることで、生徒の防災意識が高まった。

② 防災マップの作成

１年生は実地調査をし、特徴を捉えた各学区の防災マップを作成した。２年生は、各家庭で防災会議を開き、最寄りの避難所の確認、必要な備蓄品などを話し合い、家庭での約束事を「我が家の防災マップ」にまとめた。

③ 地区総代との話し合い

震災時に命を守るためには自分たちの力だけでは難しく、地域全体で助け合うことの必要性に生徒たちは気付き始めた。そこで、学区の総代会長と岡崎市の防災課の方を招き、お話をうかがう場を設けることとした。

総代会長との話し合いからは、地域の方の声を直接聞く貴重な機会となった。地域コミュニティーを活性化させ、日頃から挨拶や声かけをしたり、地域行事に参加したりして、助け合える関係づくりに取り組むことが大切であると生徒たちは気付いた。

④　高齢者訪問

　２年生は総代さんの話を聞く中で、地域に高齢者が多いことを知った。何かあったときに助け合える関係性を築くために、近所の高齢者に挨拶回りを行った。また、防災チラシ作りを行い、高齢者に配付した。近所付き合いの大切さに気付き、顔が見える関係づくりを今後も築いていこうと考える子が増えた。

⑤　岡崎防災展への参加

学校に隣接するイオンモール岡崎で開催された岡崎防災展へ全学年が参加をした。起震車やVRの体験をし、防災グッズを見ることで積極的に学習へ取り組むことができた。また、イオンホールで各学年の発表を行った。今後も防災学習を継続し、地域とともに生き抜く力を高めていこうと決意表明を行った。

来年度の活動計画

来年度も、本年度の実践を基に、防災学習を継続していく。学区の防災マップは、最新の学区状況を調べ、更新する。そうして、地域に根ざした防災意識を高めていく。また、地域へ発信したり、地域の方と関わったりする場を充実させることで、岡崎防災展での発表をより内容の充実したものにしたいと考えている。