2021年度活動報告

本年度の活動内容

本校では「知・徳・体が調和し、自立できる生徒の育成」を教育目標としている。特に総合的な学習の時間に1年生では「自助」、2年生では「共助」、3年生では「公助」をテーマに防災学習を行い、災害発生時に自らの判断で適切に行動できる生徒や地域の一員として思い合い助け合う心がもてる生徒の育成に努めている。また、地域とのつながりが強い学校でもあるので、行事やボランティア活動を通じて学区の方との交流も行っている。今年度は、新型コロナウイルスの影響もあり、例年通りの活動を行うことはできなかったが、その中で実施できた５つのことについて報告する。

➀防災マップの作成

１年生では総合的な学習の時間において、「自助による防災」をテーマに、自分の学区の実地調査を行った。グループごとに学区のフィールドワークを行い、被災した際に危険な場所や避難経路を調べた。その中で学区にある防災倉庫を発見したり、一時避難所を確認したりして、防災への意識を高めた。また、家庭で家族会議を開き、防災グッズの確認や家族の約束事などについて話し合った。それらの情報を防災マップとして一人１枚まとめ、学校に隣接するイオンモール岡崎で行われた防災展に展示させていただいた。防災展では起震車体験や、防災設備を見学し、体験的に防災について考えることができた。

➁トップランナーから学ぶ会

本校の卒業生であるCBCテレビカメラマンの菊田豊様をお招きし、ご講演をいただいた。テレビカメラマンとしての仕事のやりがいや現実の厳しさについて、ご自身の体験を交えながらお話していただき、講演後の生徒の振り返りからも関心の高さが伺えた。また２年生では、キャリア教育の一環として例年では「職場体験」を行っているが、コロナ禍であることから今年度は実施することができなかったため、代替案として講師として様々な方からリモートを活用してお話をしていただいた。

③SDGｓ17の目標達成に向けた取り組み

３年生では、総合的な学習の時間においてSDGｓの17の目標について自分の関心のある項目を調べ学習をした。世界的な取り組み状況や課題等を調べる中で、自分たちにもできることがないかと考えを深めた。そして、家庭や学校で実践できる取り組みを個々で考え、実践することで、目標達成に向けて活動することができた。

④人権集会

人権に対する意識を高め、日常生活の中でお互いを尊重する心を育てる目的で、生徒会役員が主催となって人権集会を行った。人権に関するDVDを視聴後、「人権とは何か？」と問い掛けクラスで話し合いを行った。また、「一人ひとりが周りから認められ、安心して学校生活を送るために必要なことは何か」という学習課題のもと、クラスで人権目標を設定した。人権集会の終末では、人権についての個々の考えを人権標語としてまとめて、全校で集約した。

⑤ペットボトルキャップ回収とボランティア活動

SEP委員が中心となってアルミ缶やペットボトルキャップの回収を行い、リサイクル意識を高める活動を行った。また、生徒会役員によって「ごみ拾いDAY」を企画し、登校時に学区のごみ拾いを行った。生徒の参加度も高く、大量のゴミを回収することができた。今年度は実施できなかったが、学区の方と協力して資源回収や学区の清掃を行う「学区大清掃」という活動などを通じて、今後も学区の環境美化に対する意識を高めていきたい。

来年度の活動計画

来年度も引き続き、総合的な学習の時間に「防災」を中心に取り組んでいく予定である。1年生では「自助」、2年生では「共助」をテーマにして地域に根付いた学習を深めていきたい。また、今年度はコロナの影響で講師を招いたり、地域の方と協働的に活動する機会が極端に少なかったため、そういった活動が実施できるように工夫を凝らしていきたい。