2018年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

エネルギー, 環境, 国際理解, 平和, 人権, 福祉, 健康

当校は、「自主自立」「文武不岐」を校風としている。ESDの実践を通して高い志を持って仲間とともに学びあい、未来を切り開く生徒の育成を目標としている。
具体的には、「人間形成」「自己理解」「課題対応」「キャリアプランニング」を柱に、①SSHにかかわる活動、②国際交流にかかわる活動、③国際理解にかかわる活動、④社会貢献にかかわる活動をおこなった。
①SSH(課題研究)にかかわる活動
将来、科学技術イノベーションを担う人材に求められる力のうち、高等学校段階で身に付けるべき力をオクト-スキルズ(8つの能力)と設定し、学校設定教科「iSプログラム」を開発しました。「iSリテラシー」・「iSイノベーション」では課題研究基礎科目としてグループ活動による課題解決に至る過程を繰り返し体験させるとともに、「iSアカデミックイングリッシュ」・「iSイングリッシュ」では英語での発表力の育成をめざしています。カリキュラム開発と並び、教科外での高大連携や海外研修などを通してオクト-スキルズを育成しています。
②国際交流に係わる学習
1・2年生でマレーシア研修、3年生で韓国研修を希望者対象に選抜をおこなって実施している。目的は、現地の高校や研究機関・博物館見学等を通じて、現地の高校生やさまざまな人々と交流し、それぞれの国が抱える諸問題や文化を知り、グローバルな視野を養うことである。高校との交流では、英語によるポスター発表や交流行事などを通じて、相互理解やコミュニケーション能力の育成に大いに効果を上げている。
③国際理解(JICA・国際理解シンポジウム)に係る学習
・JICA中国国際センター研修
1・2年生に希望者を募り、東広島市にあるJICA中国国際センターの研修に参加した。部活動の試合など日程が重なっていたにもかかわらず、40名の生徒が参加した。センター職員の方の事業説明や、海外ボランティアの方の体験談を聴くだけでなく、ワークショップによる話し合いを通じて海外支援・貢献について多面的に理解を深めることができた。また、昼食でエスニック料理を食べたり民族衣装や楽器に触れたりすることで、海外の文化について実感することもできた。
・国際理解シンポジウム
1・2年生と3年生の希望者を対象に、「自分とSDGs:世界とつながる未来をめざして」と題した愛媛大学国際連携推進機構の小林修准教授の講演を聞いた。ヒトとヒト、ヒトとモノ、モノとモノなど様々な形で我々は世界と繋がっていることを具体的な事例を示し説明された。
④社会貢献に係わる学習
1年次に2回、2年次に1回、行事として社会貢献活動をおこなっている。1年次では小学校での学習支援・理科実験ワークショップ、清掃活動を、2年次では中山間地域でボランティア活動をする。小学校での活動においては短い時間で児童との距離を縮めるためにはどうしたらよいのか、学習内容の予習や、どのように教えると分かりやすいか、など様々な視点から生徒が自ら考え活動に臨むことができた。2年生の活動では、県内の中山間地域の現状について身を以て知ることで、持続可能な社会実現のために自分たちに何が出来るのか考える一つの契機となった。

来年度の活動計画

授業時
1年次:普通科「iCイングリッシュ」、理数科「iCアカデミックイングリッシュ」世界の文化や環境問題、科学技術への興味関心を高め、課題解決型の学習をする。
2年次:普通科(文科系)「課題研究α」、普通科(理科系)「iS課題研究β」、
理数科「課題研究」
自然現象や社会現象における課題を取り上げ、仮説・検証を行い論理的に考える訓練をおこなう。また、ポスター形式にまとめ発表する力も育成する。
3年次:「iS進路探究」自己の在り方・生き方、進路についての学習を展開する。

特別活動
1・2年生対象:国際理解シンポジウム ユネスコスクール10校交流会
社会貢献活動 ブルガリア交流会 JICA中国訪問
3年生対象  :韓国研修