2018年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

生物多様性, 気候変動, エネルギー, 環境, 国際理解, 福祉, 持続可能な生産と消費, 健康, 食育, 貧困

本校は、「開発途上国における貧困の悪循環を是正するために高校生が貢献できること」を活動テーマとして、ESD活動をSGHの活動を平行して実践している。この活動を通してグローバルリーダーの育成を目標としている。

具体的には、「①教育」と「②環境」の2つのアプローチから貧困の悪循環に関わる課題を解き明かすための学習をカンボジアへの研修を通じて行った。

①  教育に係わる活動

ⅰ)カンボジアの小学校の児童に対して環境問題についての理解度を把握するため、現地に赴きアンケートを実施するとともに、実際に小学校の周りのゴミ拾いを通じていかに付近にゴミがあふれているかを体感してもらった。帰国後はアンケートの結果を分析することで、カンボジアの環境についての知見を得るとともに、次年度以降どのような教育を現地の小学生に行っていくべきかを考察していった。

ⅱ)国際理解教育を実践していくために、まずは日本における国際理解教育の推進について考えを深めていった。国際理解教育の推進のためには、子どもたちが知識を得るだけではなく、問題解決のための行動を起こすきっかけとなることを目指し、小学校で「飢餓」をテーマに出前授業を行った。その事後アンケートの検証結果などをもとに、日本における国際理解教育の推進についての考察を深めた。

②  環境に係わる教育

カンボジアのトンレサップ湖周辺の水質の調査を現地で行い、日本の典型的な湖と比較することによりトンレサップ湖がおかれている現状について客観的に評価をする。データの解析を通して数学的・論理的な思考を養っていった。

来年度の活動計画

7月に県下のユネスコスクール指定校合同の勉強会を実施し、ESDについての知見を深めるとともに、高校生同士の交流の場として活用する。11月に再度指定校の生徒同士が集まり、今年度で学んだ内容、実施した実践活動についての取り組みについて報告を行う。カンボジアへの交流は2年生が8月、1年生は12月に現地へ赴き、現地の小学生や高校生、大学や企業訪問を行い本校のテーマである「開発途上国における貧困の悪循環を是正するために高校生が貢献できること」について思考を深めていく。