2022年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

生物多様性, 海洋, 気候変動, エネルギー, 環境, 文化多様性, 国際理解, 平和, 人権, ジェンダー平等, 福祉, 持続可能な生産と消費, 健康, 食育, 貧困

①目的:

地域課題や世界の諸課題を身近な問題として結び付け、社会課題の原因と理解を図りながら、社会課題解決のために計画・実行できる力とその行動力を育ませる。そこで、国内外の様々なフィールドワークや実践活動を行いながら、これからの社会を牽引する人材を育成することを目指している。また、一昨年より文部科学省より「地域協働事業(グローカル型)特例校」の指定を受けており、さまざまな地域協働型の事業を展開しながら、地域に貢献できる社会的リーダーの育成を図っている。

 

②活動内容:

(1)岡山県ユネスコスクール高等学校ネットワーク協議会への参加:

毎年11月、岡山県下でユネスコスクールに認定された高等学校12校が集結し、各校が行っているユネスコ活動の実践発表を行っている。本 会は、岡山県でユネスコの世界大会が開催されたのを機に結成された組織であり、社会課題を解決するために高校生が何ができるかをSDGsの考え方をベースに考え学びの会となっている。本会が結成されてから、毎年本校は参加しており、毎年行っている本校のユネスコ活動を発表しながら、参加した高校生や大学生が一緒になって社会問題解決のためのあり方について議論している。また、本会の開催にあたって、毎年数回事前学習会を行っており、他校の生徒と協働しながら課題探求を行なったり、協働事業を展開しながら高校生主体となった探求活動を行っている。昨年度までは、コロナ渦の情勢のためオンライン開催であったが、今年度は対面式での大会を岡山大学にて実施した。

 

(2)課題研究活動の実施(探求学習):

1)地域の社会課題解決に向けた活動実践:

・岡山東備地区で生じている様々な社会的課題を解決するために、地域住民と高校生が協働したプロジェクトを行いながら、高校生が主体と

なったユネスコ活動を展開している。

・今年度は、備前市日生沖の海洋資源調査や西大寺五福通り商店街の活性化プロジェクト、岡山市東区の高齢者交流イベントや子ども食堂の

支援活動など、数多くの社会的活動を展開した。

 

2)世界の社会課題解決に向けた活動:

・カンボジア、インド、タイ、ミャンマーなど、東南アジアを中心に起こっている諸課題を現地に行って調査しながら、世界で起こっている

社会的課題を解決するために高校生として何ができるかを20のゼミナールに分かれて研究活動を行っている。

・また、各ゼミで考えた支援活動を現地に訪問して行うとともに、研究の成果を大会や地域のイベント等で発表しながら、世界的課題を解決

するために私たちが何をすべきかを多くの人と考える機会も設定して行った。

 

【令和4年度の活動内容】

*カンボジア研修の実施・・・令和4年12月(高校生参加)、令和5年1月(中学生参加)の2度実施

*令和4年度に設定されたゼミナール活動(20ゼミ):

・国際観光・地域観光ゼミ、次世代教育ゼミ、幼児教育ゼミ、芸術(デザイン・音楽)ゼミ、ソーシャルビジネスゼミ、多文化共生ゼミ、ス ポーツ社会ゼミ、政治・経済ゼミ、地域活性化ゼミ、社会福祉システムデザインゼミ、国際社会・人文地理ゼミ、法律・司法ゼミ、医療・看護ゼミ、栄養・保健ゼミ、国際協力とアフリカゼミ、シュミレーション活用ゼミ、自然環境調査ゼミ、物質科学ゼミ、海洋研究ゼミ、EIGOKAゼミなど

*課題研究報告会(校内実施)・・・令和5年2月1日実施

・各ゼミナールで活動の研究の成果を校内で発表した。

・本会で発表したチームは140ほどあり、その中で選ばれた6チームのグランプリ受賞者は、後日校外で実施する「課題研究報告会」で発表

することとなっている。

*課題研究報告会(校外実施)・・・令和5年2月16日実施

・校内で実施した課題研究報告会で選ばれたグランプリ受賞者6チームが、西大寺公民会で行う「課題研究報告会」で研究発表を行う。

・本会は、地域公開型で実施しており、多くの一般の方々に生徒の研究成果を聞いて頂きながら、質疑応答や講評などを通じて生徒の学びの

場となっている。

*岡山県ユネスコスクール高等学校ネットワーク協議会の協働事業への参加:

・「事前学習会」の参加・・・於:岡山大学 教育学部(8月実施)

→岡山県下のユネスコスクール加盟校12校が集結し、SDGsの目標達成のために私たち高校生が何が得きるかを考えるワークショップ

を実施。また、環境に配慮したアイデア商品を高校生が協働して考え、その考えた成果を11月に実施した「実践交流会」で各校が発

表した。

・「実践交流会」の参加・・・於:岡山大学 教育学部(11月実施)

→事前学習会で各校に与えられた環境に配慮した商品をプレゼンテーションし、各校がアイデアを持ち寄りながら環境問題解決のために何

が必要かを高校生と協働して考えた。また、各校が行っているユネスコ活動をポスター発表を通して紹介し、各校のユネスコ活動がさら

に発展する学びを行った。

 

*各種コンクール・大会・地域イベントへの参加:

・SGH甲子園(関西学院大学主催)、リサーチフェスタ(甲南大学主催)、社会共創コンテスト(愛媛大学主催)、SDGs未来フェスタ(岡山市ESD・SDGs推進課主催)など多数コンテストや地域イベントに参加した。

来年度の活動計画

【来年度の活動計画】

*昨年度の活動内容を継続・発展・・・上記の活動を来年度も継続的に実施

・課題研究活動を行っているゼミナールを中心に、地域の貢献活動を継続的に実施する予定。

・大学・行政機関・NPO法人、ユネスコ協会などの協力を頂きながら、ユネスコ活動の発展を行う。

 

*地域と協働した学びの実施:

・「ソーシャル・リーダーシップキャンプ」の開催(予定)

→県内の高校生がNPOより提示される地域課題または世界の課題に対して、ともに考え・学ぶワークショップの実施。

 

*国内と協働した学びの展開:

・「高校生グローバル研究合同研修会」の開催(予定)

→世界を舞台に課題研究を行っている全国の高校生が集う合同研修会の開催を予定。

 

*カンボジア研修等の海外研修の実施:

→カンボジア研修は、今年度同様に年2回渡航する予定。その他の海外研修も計画予定。