2020年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

環境, 食育

当校は、「人と人 人と自然 人と社会 のつながりを大事にする」を活動テーマとして、次代を担う児童を育成するに最も普遍的な理念と捉えている。ESDの実践を通して、自分そして友達と共同して問題を見出し、解決を図っていく力の育成を目標とした。具体的には、環境、食育、国際理解を柱に、①鮭の里親事業に係わる教育、②栽培に係わる学習、③オリンピック・パラリンピックに係わる学習、④環境学習を行った。

①鮭の里親事業に係わる教育
荒川区の事業を本校の教育課程に位置付けて実践している9年目を迎えた事業である。山形県鮭川村立鮭川小学校、荒川区立第二日暮里小学校との3校で実施している。鮭川村特産のきのこを使用した「きのこ給食」を年2回行った。12月に鮭の卵を郵送で預かり、孵化後5年生が中心となって稚魚を育て観察してきた。2月下旬に稚魚を鮭川村に移送し、3月に5年生の代表児童が鮭川村に行って鮭川に稚魚を放流する(今年度は中止)。

②江戸伝統野菜の栽培に係わる学習
4年生が江戸伝統野菜である「三河島菜」の栽培を通して地域の伝統文化に触れていく活動である。9月に種まきを行い、12月には収穫した。その際三河島菜以外の江戸伝統野菜についても講師を招いて出前授業を実施し、理解を深めた。地産地消のことなどから食育の要素も含んだ学習となっている。

③オリンピック・パラリンピックに係わる学習
2020東京オリンピックに向け、世界に目を向けさせる取り組みを行ってきた。世界の国の料理を学校給食献立に盛り込んだ。キーワードは「5大陸」「日本の行事食」「おもてなし」で、自国の文化への誇りをもたせる意図もある。

④環境学習
地域の方を講師にお招きし、かぶとむしの飼育や使用していないビオトープの再生を通して、生態系や自然環境に関わる内容を学ぶことができた。

来年度の活動計画

〇ブナの植林(5・6年)
〇大面小学校との交流
〇大根栽培・切り干し大根作り(1年)
〇小松菜栽培・おひたし作り(2年)
〇大豆栽培・しょうゆ教室(3年)
〇三河島菜栽培・収穫し家庭で調理・江戸東京野菜・地産地消(4年)
〇鮭の里親事業・稲づくり・こめの学習(5年)
〇みそ作り(6年)
〇オリパラ給食
〇行事食給食・おもてなし給食
〇かぶとむしの飼育(2・3年)
〇ビオトープの再生(5・6年)