2019年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

減災・防災, 環境

本校は、「夢の実現に向けて努力できる学校~明るく活力があり、夢と希望を持って自己実現に努力できる学校~」を学校理念として、ESDを生徒の自己実現の場と捉え、ESDの実践を通して自ら考え、判断し、行動する力の育成を目標とした。

具体的には、環境・福祉、防災を柱に、①リサイクルに係わる教育・活動、②避難訓練に係わる活動を行った。

①環境(資源回収・清掃活動)に係わる教育・活動

 5月25日(土)に全校生徒で校区全体の資源回収を実施した。地域の人々と協力し、生徒たちは地球や自分たちの地域の環境を考え、再利用することができる資源の回収に取り組んだ。また、地域の清掃活動にも取り組んだ。

 事後学習での生徒の感想には、「資源回収は環境保護のためになる。」「資源の再利用は積極的に行うべきである。」「地域の方々と協力して作業ができてうれしかった。」「困っている人の役に立てた。」など、資源回収に対して肯定的な意見がほとんどであった。

 今後も地域と連携した活動を継続し、生徒たちの環境に対する意識を向上させ、環境保護の大切さを考えさせる学習を継続していきたい。

②防災(避難訓練)に係わる教育・活動

 学校(教科、道徳、特別活動、総合的な学習の時間)と家庭・地域と連携して、以下の3つを指導のねらいとして、防災教育を進めている。

 1.災害時における危険を認識し、日常的な備えを行うとともに、状況に応じて、的確な判断のもとに、自らの安全を確保する行動ができるようにする。

 2.災害発生時及び事後に自ら進んで他の人々や集団、地域の安全を確保するための行動ができるようにする。

 3.自然災害の発生メカニズムをはじめとして、地域の自然環境、災害や防災についての基礎的・基本的な事項を理解できるようにする。

 校区で予想される自然災害(火災、地震、河川の氾濫及び浸水、土砂災害等)に対しての避難訓練を実施している。その際には、状況を校内放送で簡単に説明し、生徒たちが自分の身を守るためにどうすればいいのかを考える場面を設定している。

 また、災害の状況によっては、学校だけでは十分な対応が困難な場合が考えられるため、生徒の安否・所在の確認、学校校区内の被害状況の把握、通学路の点検・安全確保等にPTAや地域の協力を得ている。今年度は5月25日(土)に、PTAの協力を得て災害時の生徒引き渡し訓練を実施した。

来年度の活動計画

環境教育においては、リサイクル活動を推進し、次年度は校内での資源回収を強化し取り組んでいきたい。生徒たちの環境に対する意識をもっと向上させるために、生徒会や整美委員会を活用し全校生徒で取り組んでいきたい。

 防災教育においては、校区に起こり得る自然災害についての学習を深め、そのとき自分はどのような行動がとれるのかを生徒に考えさせたい。また、引き渡し訓練については、いかにしたら短時間で確実に保護者に生徒を引き渡せるかを来年度の課題として、引き渡し訓練の日程や方法を再検討してPTAと協力して取り組んでいきたい。