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2023年度活動報告

活動分野

生物多様性, 海洋, 減災・防災, 気候変動, エネルギー, 環境, 世界遺産・無形文化遺産・地域の文化財等, 国際理解, 平和, 人権, ジェンダー平等, 福祉, 持続可能な生産と消費, 食育, 貧困, グローバル・シチズンシップ教育(GCED)

【小学校】本校は、「しあわせをつくる人になろう」を学校理念として、ユネスコスクールが重点的に取り組む3つの分野を通して以下の活動を展開した。これらの例は主に本校独自の教科「プロジェクト科」を中心に、様々な教科を混じえて展開してPBL(Project-based Learning)として展開したものである。ESDの考え方をベースにしたこれらの活動を通して、本校では「しあわせをつくる人」を具体化した「12の学習者像」にそれぞれが近づいていくことを目標としている。

【中学・高等学校】本校は、「HAPPINESS CREATOR(自律型学習者)」を学校理念として、ユネスコスクールが重点的に取り組む3つの分野を通して以下の活動を展開した。これらは全て本校独自の「選択式スタディツアー(探究型修学旅行) 」と「クロスカリキュラム (プロジェクト型教育プログラム」で展開したものであり、その他、一般の授業においても教科と社会の接続や、社会への発信・発表について、学校全体で取り組んでいる。

  • 全校ミーティングシステムの活性化(小学校全学年)分野①と関連

児童が誰でも議題を提案し、実際に学校のシステムやルールを議論して変えていくことができるシステムを重点的に実施した。児童のアイディアが民主的な手続きを経て議題に上がり、「新渡戸サミット」という代表者会議を通しつつ全校児童の投票によって意思決定されていくことで、児童は民主的な意思決定方法の重要性と、地球市民として必要不可欠な主権者意識を学んだ。

  • アースデイ東京への参加(中高全学年) 分野①と関連

全学年・全校生徒が取り組んでいるクロスカリキュラムで持続可能な社会に向けてのアイデアやワークショップを企画した生徒たち(中1〜高3まで15チーム)が、アースデイ東京にてブース発表を展開し、スタディツアーで訪れた過疎化している町の特産物を販売したり、動物と人間の共生を伝えるオリジナルの絵本を作った生徒たちが絵本を読み聞かせしたり、農業をインテリアとするアイデアなど、これからの時代の地球市民としての提案を発信した。

  • 大槌スタディツアープロジェクト(小6年生)分野②と関連

「あなたは旅の中で何と出会う?」を問いとして、東日本大震災をテーマに探究的な学びを展開した。事前に震災の被害などを調査し、6月に岩手県大槌町を訪問、現地の人々と対話した。なぜまた津波が来るかもしれない町に生き続けるのか、そこでどのように暮らしているのかを対話しつつ、様々な活動を子どもたちが自分で選択して経験することを通して「それぞれの地・人にはそれぞれの幸せがある」ということを体感的に学んだ。

  • 水上スタディトラベルプロジェクト(小5年生)分野②と関連

群馬県水上市と協働し、自然とふれあう旅を自分たちでデザインした。現地で問題となっている竹害について学び、竹の有効活用について探究的に学び、実践した。農家の元を訪れ収穫を手伝ったり、伝統工芸に従事する方々と共に竹細工をつくったりと、児童は体験的な活動も選択することができた。

  • 企業と連携した商品開発(中2,3) 分野②と関連

持続可能な森林認証林である国産のFSC資源を活用し、企業と連携して折り紙を作成した(この取り組みは第4回FSCアワードで最優秀賞に選出された)。また、この折り紙を活用し、年間を通じ、・・回、のべ・・人に向けたワークショップを開催し、持続可能な生活に向けての消費活動のあり方や、資源活用についての見直しを、参加者に伝えた。

  • Human Library Project(6年生)分野③と関連

10組以上の様々なバディ(障害を持つ方・セクシャルマイノリティ・国籍の違う方など)と少人数のチームを組み、数ヶ月に渡って交流や対話を行った。出会いの場ではバディに自分の編成を語ってもらうHuman Libraryの手法を取り入れた。最終的にはバディと共にバディについて語る「本」を制作し、一般の観客に向けて読み聞かせるアウトプットを行った。

  • 多文化交流プロジェクト(高校全学年) 分野③と関連

地方の生徒たちを本校(東京)の生徒が東京の魅力と課題を伝えるスタディツアーを年間で3回企画し、のべ30名近い地方の高校生を、案内した。内容は、防災館、東京大空襲戦災資料館、原宿でゴミ拾い、中野区の商店街との交流、学校宿泊防災訓練、非常食の制作活動、東京の地産地消商品での夕食作り、東京の夜空観察会などを実施し、東京と地域の常識の違いや、文化の違いを深めあった。

来年度の活動計画

【小学校】
2023年度同様に「プロジェクト科」を中心に様々な活動を展開する予定である。子どもたちの意志や選択を重視するため、具体的なプロジェクト内容は確定することは難しいが、以下の活動については継続予定、または新規実施予定である。

<継続予定>
・大槌スタディツアープロジェクト:6年生
・水上スタディトラベルプロジェクト:5年生
・Human Library Project:6年生
・全校ミーティングシステム:全学年

<新規実施予定>
・演劇を通じて「平和」について探求をするプロジェクト:5年生
・エネルギー課題についてEVを切り口に探求するプロジェクト:4年生

【中学・高等学校】
2023年度同様に「選択式スタディツアー(探究型修学旅行) 」と「クロスカリキュラム (プロジェクト型教育プログラム」を中心に多分野にわたるプロジェクト型活動を展開する予定である。2023年度の実績は年間で約100のプロジェクト(以下に一部を紹介)が立ち上がった。このプロジェクトを継続・深化させつつ、新入生の興味関心から新規のプロジェクトを50以上を目指し、生徒主体で立ち上がっていくことを全職員でフォローしていく。スタディツアー については現在の20エリアを維持し、今年度から海外ツアーの選択肢も増やしていく。

・アイヌ文化プロジェクト(スタディツアーも生徒が企画・実施した)
・東京スタディツアー企画・運営プロジェクト
・里山再生(植林、道の整備、耕作放置地の開墾)プロジェクト
・嚥下障害者と健常者が共に楽しめるデザート開発プロジェクト
・植食性魚類を活用したメニュー開発プロジェクト
・未流通魚商品開発プロジェクト
・規格外野菜のメニュー開発プロジェクト
・エシカル消費を伝える販売プロジェクト
・古着から卒業証書を制作するプロジェクト
・都市型農業デザインプロジェクト   など、100を超えるプロジェクトが誕生した

過去の活動報告