2019年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

生物多様性, 海洋, 気候変動, エネルギー, 環境, 文化多様性, 世界遺産・地域の文化財等, 国際理解, 平和, 人権, 福祉, 持続可能な生産と消費

ESDやSDGsの学びとして「気付き・考え・行動する子」を教育目標に、全教育課程を見直し、人や自然、社会との「かかわり」や「つながり」を大切にしながら、グローバル化する世界において、持続可能な社会を創る個々人の価値観の育成を目指している。本校の教育活動の特徴は、以下の6点である。

① SDGsの項目を幅広く取り入れ、発達段階に応じて1年間かけて課題追究する学びである。低学年ほど生活に根差した課題にし、高学年では地球市民としての発想をもてるように配置し、6年間を通してSDGsを統合的に捉える工夫をしている。

② 教科等横断的な指導を取り入れ、各教科・領域との関連や適時性を考え、効果的な指導を実施している。ESDカレンダーを基にカリキュラムを柔軟に組み立てる素地ができており、教科の枠に捉われない発想や指導の工夫が認められる。

③ 公益財団法人をはじめ、関係諸機関等の地域人材を活用し、教育活動の充実を図っている。年間22団体と協働し、年間指導計画に位置付けるとともに、学習のデザインを共に考えることで教師と外部団体の信頼関係が築かれている。

④ ESD子供報告会を継続して取り組み、保護者や地域に児童の学びを発信する傍ら、ESDやSDGsの学びの必要性や効果を保護者や地域に浸透させる働きかけを行っている。今年度からは、さらにSDGsに関した子供の自主的発表、他校を含めた教員や地域人材の報告等で交流する「報告交流会」を実施し、地域の活性化を図る。

⑤ ホールスクールアプローチを目指し、委員会活動や学校行事に児童の発想を生かした持続可能な活動を組み込んでいる。各種委員会でSDGsの視点を取り入れた活動への意欲や動機付けを図るとともに、具体的貢献への行動力を培っている。

⑥ 今年度より国際協働プロジェクトに参加し、ハッピー・スクールとしてホリスティックな視点も取り組んでいる。

このような活動を通して一番変化があったのが教師の指導技術の向上と指導観の変容である。SDGsの理念が教師に理解されてきた。

来年度の活動計画

◆各学年の学習内容とSDGs

1年「しぜんとなかよし」

2年「西田のすてきな宝物」

3年「自然とともにくらそう」

4年「みんなに優しい町づくり」

5年「世界を見直して環境を考えよう」

6年「世界にむけて羽ばたこう」

◆本校のSDGsの学びに向けた重点

・教科横断的な指導を推進し、持続可能な社会に向けた資質・能力を身に付けるとともに、統合的な価値観の変容を図る。

・委員会活動や学校行事を中心に、子供の持続可能な社会に向けた主体的な取組を推進し、実践者としての意識を高める。

◆研究授業の計画

・研究授業4回(総合的な学習の時間・国語科・図画工作科・生活科)

・JAICA地球広場への教員の研修会の実施

◆SDGsの学びと学校行事等の関連についての予定

・学習発表会(展覧会)/2019年11月:総合的な学習の時間で学んだことを作品作りを通して関連を図る。統合的なアプローチで児童の持続可能な社会への価値観の変容を図る。

・ESD子供報告会/2020年2月予定:1年間の学びを児童一人一人が発信する報告会を保護者や地域に向けて行い、ESDやSDGsの学びの必要性の浸透を図る。

・移動教室や社会科見学(JAICAや昭和館)を活用したSDGsの学び

・未来の学校/2020年2月予定:子供・教員・地域の三者がSDGsに関するポスター発表を行い、地域が協働した学校づくりについて意見交流を行う。