2018年度活動報告
本年度の活動内容
環境, 国際理解, 平和, 人権, 世界遺産・地域の文化財等
本校は、校是である「飛躍・剛健・篤実」を兼ね備えた人間の育成に加え、国際交流に積極的に取り組みながらグローバルな視野を持った人材の育成を教育目標としている。ESDの実践を通して国際感覚を養い、実践的な英語力の向上を図るとともに、日本の良さを積極的に海外に発信していくことを目標とした。
具体的には、①国際交流に係わる活動、②英語力向上に係わる教育、③日本文化理解に関わる学習を行った。
① 国際交流に係わる活動
国際交流の取組として訪日団の受け入れ事業を行った。5月には台湾の南投高級中学校、7月にはアメリカのアーリントン市からの訪日団を、全校を挙げて受け入れた。
また、11月に実施した海外研修旅行では、第2学年の生徒が台湾とオーストラリアの現地校を訪問し学校交流を行った。研修旅行の事前準備として、日本の伝統文化等についてフィールドワークや調べ学習を行い、その成果を現地校との交流の中で発表した。
② 実践的な英語力の向上に係わる教育
本校は、平成27年度から平成29年度まで、文部科学省委託事業「外部専門機関と連携した英語指導力向上事業」研修協力校として、英語科教員の指導力の向上を図ってきた。
今年度は3年間で培ったノウハウに基づき、全ての学年において、4技能を総合的に伸ばす授業を行っている。「プラクティカルイングリッシュ」「異文化コミュニケーション」の授業では、実際に英語を使う活動を増やし、実践的能力の向上を図った。さらに1年生には「レシテーションコンテスト(英語暗唱大会)」、2年生には「スピーチコンテスト」を全員参加のコンテストとして開催、また、グローバルコースの生徒には夏期休業中に2日間のイングリッシュキャンプを実施した。
さらに、以下の留学プログラムを実施した。
○米国アーリントン高校短期留学プログラム
平成30年4/25(水)~5/5(土)2年生5名が参加
○米国シャコピー高校短期留学プログラム
平成30年4/25(水)~5/5(土)2年生8名が参加
○米国アーリントン高校長期留学プログラム
平成29年9月~平成30年6月 留学を終えた3年生3名が帰国
③ 日本文化理解に係わる学習
第2学年では海外研修旅行の事前学習として、5月に京都の名所旧跡等をグループに分かれて訪問し、プレゼンテーションのための資料収集等を行った。
また、日本の伝統文化への理解を深めるために、外部講師を招き茶道、華道に親しむ講座を開催した。
さらに、10月28日(日)には、世界遺産である上賀茂神社で開催されたASPnet京都が主催する第3回ユネスコスクールESD交流会に7名の生徒が参加した。上賀茂神社権禰宜乾氏から「神社と自然」というテーマで講演をしていただき、フィールドワークやアクティブラーニングワークショップなどを行った。
来年度の活動計画
本校は本年7月に加盟認定を受けたばかりであるため、ユネスコスクールとしての校内体制の整備ができていないのが現状である。来年度は、学校として今まで取り組んできたグローバル人材育成の取組を継続しながら、ユネスコスクールとして学校全体でどのようなことができるのか検討していく必要がある。まず校内体制の整備を早急に進め、新たな取り組みを構築していきたいと考える。