2018年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

環境, 平和, 人権, その他の関連分野

加入初年度である昨年度、本校は、国際的な視野をもって「難民の子供たちへ服を送る活動」「アートマイルプロジェクト」等に取り組んだ。本年度は、「地域の活性化」という視点で、従来取り組んできた活動を見直すとともに、地域住民を交えた活動を新たに企画した。富山県下の加盟中学校2校中の一つとして、ESD活動についての普及活動にも力を入れた。
①地域貢献に関する活動
 併設する小学校と清掃ボランティア活動を行っている。6月には、近く のJR駅、自然公園までの道路の清掃活動に取り組んだ。地域にとって大切な公共交通機関の無人駅舎を清掃すること等は、地域に役立つ活動ができたという実感につながった。
「平和の鐘を鳴らそうin上行寺」に毎年参加し、地域の皆さんとイベントの準備を行っている。お知らせプリントをつくったり、のぼり旗を立てたり、来場者にお茶を運んだり、参加者全員で歌う童謡の伴奏を演奏したりするなど、自分の得意とする分野でボランティア活動を行った。また、書きそんじはがきの回収を地域住民に呼びかけ、全校生徒32名が自宅近所の地域住民から書きそんじはがきの回収を行う予定である。
地域のデイサービスへの訪問交流はほぼ全校生徒が有志として参加し、年3回実施している。童謡を一緒に歌ったり、踊ったりする活動を定期的に 行っており訪問先のお年寄り、施設の方からは楽しみにしていただけていることが、生徒の自己有用感につながっている。
②環境教育に関する活動
 11月に里山を守る活動をしている地域ボランティア団体と近隣の自然公園の整備を行った。日頃から、クマやサルの出没に注意を払っているため、里山を守る活動の意義を切実な問題として捉えて、朽ちて倒れた木や枝を懸命に拾い集めた。
 生徒会を中心に衛生化学医療メーカーの「ハブラシ回収プログラム」に参画した。近隣の保養施設、保育園の協力を得て回収BOXを設置した。昼休みの全校一斉歯磨きの活動も影響し、半年で500本集め、リサイクルする大切さを学ぶことができた。
③ESD活動の普及を目指した活動
 地域の活性化を目指し、お年寄りを中心に地域の方を小中合同体育大会・小中合同学習発表会に招待した。ESDの活動等、日頃の様子は、ホームページや学校だよりで伝えているが、諸々の学習活動をもっと知っていただきたいと思い、生徒は自宅近くのお宅一軒一軒へ招待状を手渡した。お年寄りでも参加できる「神通峡ウェーブ(互いに手をつないで一つの大きな輪をつくり、大きな声を出しながらウェーブする)」を体育大会当日に実施した。中部西ブロックユネスコ活動発表会でもウエーブを行い、触れ合うことのすばらしさを体得できた。
    【平和の鐘を鳴らそう】  【自然公園整備】   

【神通峡ウェーブ】

来年度の活動計画

 次年度は、30年度に行った「地域を元気にする」活動の充実を図る予定である。地域の方の意見や感想を参考に見直しを進めているが、中学校からの一方的な働きかけだけでなく、双方向のものとしていきたい。特に、少子高齢化という課題を抱える地域性をプラスへと活かしていくために、中学生の力をいかに発揮できるかという示唆をいただくために、地域の有識者、NPO団体等を講師として招き進めたいと考えている。