2021年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

減災・防災, 環境, 文化多様性, 世界遺産・無形文化遺産・地域の文化財等, 国際理解, 平和, 人権, ジェンダー平等, 福祉, 持続可能な生産と消費, 健康, 食育, 貧困, その他の関連分野


[新居浜市転入者ウェルカムバスツアー参加者と記念写真(新居浜市との協働事業)]

本校は、「磨け個性、社会のために 考える力を育み、地域を支える人づくり」を重点努力目標として、ESDを「持続発展可能な地域づくりのための人材育成」と捉え、ESDの実践・SDGsによる実践目標の明確化を通して、持続可能な開発に関する価値観、体系的な思考力、データや情報の分析能力、コミュニケーション能力、リーダーシップの育成を目標とした。
具体的には、郷土の礎となった別子銅山を教育資源として活用し、世界遺産や地域の文化財等に関する教育、環境教育、国際理解教育、まちづくりに関する教育を柱に、①別子銅山の近代化産業遺産の保存活用に係る活動、②国天然記念物ツガザクラの保護活動に係る活動、③グローカル教育に係る活動、④子ども食堂に係る活動を行った。
今年度もコロナ禍により活動は減少した。しかし、安心・安全を最優先して感染防止対策を関係各所と連携し、オンライン実践なども新たに取り入れるなど、可能な限りの取組を行った。

①別子銅山の近代化産業遺産の保存活用に係る活動

小中学校のふるさと学習における出前授業を小学校1校、中学校4校で行った。
地域共創系列が新居浜市や地元企業と協働した高校生による企画・運営するまちづくり観光ツアーを実践した。
新居浜市美術館と協働して「88Places別子銅山近代化産業遺産展」をあかがねミュージアムで令和3年10月16日~令和4年1月10日まで長期展示を行い、多くの市民や市外からの観光客等にもその魅力を発信することができた。

②国天然記念物ツガザクラの保護活動に係る活動

今年は予定通り春季と秋季の2回の活動が行えた。しかし、春季においては新型コロナウィルス感染防止対策の為、新居浜市の登山愛好家「憧山会」との活動が行えなかった。しかし、そのことが初の高校生単独の活動に取り組める大きな一歩となった。秋季には憧山会と共に取り組んだ。
地域イベントにおいて「ツガザクラのちぎり絵」を生徒の発案により実施し、幼い子どもから高齢者まで簡単に行えることで、ツガザクラへの関心を高めることができた。

③グローカル教育に係る活動

新居浜市国際交流協会と連携して、事務局長を講師に招き「共生の地域づくりを目指して」と題して講演を行った。

④子ども食堂に係る活動

校内人権・同和教育講演会において、子ども食堂の共同代表を講師に招き「愛のつながりで」と題して講演を行い、講演後会議室において交流会も実施。校内全体において関心が高まるとともにボランティア参加生徒も増大した。その広がりは、近隣高校へのボランティア生徒を生むきっかけともなった。

来年度の活動計画

①別子銅山の近代化産業遺産の保存活用に係る活動
小中さらには高校との連携を広げながら活動を深化させる。

②国天然記念物ツガザクラの保護活動に係る活動
保護活動の関係人口を増やすための活動を促進する。

③グローカル教育に係る活動
行政との連携を深め、市内在住外国人へのPRを図るイベントを実践する。

④子ども食堂に係る活動
活動内容の充実と高校生がより関わりを深められる工夫を重ねる。

今年度もコロナ禍のために活動が大きく制約されたが、その中でもできることを模索しながら実践する中で、より地域との連携は深められた。今後は、その絆を校内外共にさらに深め、地域課題を発見し、解決するためのカリキュラムの創造に努めて、魅力ある持続可能な学校・地域づくりを推進していく。