2022年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

環境, 文化多様性, 国際理解, 人権, ジェンダー平等, 福祉, 持続可能な生産と消費

調査研究名

持続可能な未来をつくる人材の育成の研究

テーマ

差別の現実に学び、差別解消に主体的に取り組む生徒の育成

活動内容

ア 生徒会活動の充実

生徒会が中心となり、各委員会や有志(部活動)で、挨拶運動やボランティア活動を行っている。ボランティア活動は、校庭や学校周辺の草引きやゴミ・落ち葉拾いを行っている。美化委員会を中心とした委員会活動に加え、部活動でも朝や練習前に積極的に行っている。自主的に清掃に励む姿が見られ、奉仕の精神が身に付いたり、感謝の気持ちを持って諸活動に取り組んだりしている。

また、PTA、地域と協力して赤い羽根共同募金や「届けよう 服のチカラ」プロジェクトなどへの参加もしている。生徒会が中心となりボランティア活動を通して、学校や社会に貢献していくことで、自己有用感が高まり、一人一人の存在の大きさに気付くことにもつながっている。

イ 保護者、地域への啓発を通して行う人権尊重の意識高揚

(ア) 人権・同和教育講演会

令和4年11月14日、本校に講師の方をお招きし、「今を生きるあなたチカラ ~未来の可能性を広げる方法から」と題して御講演いただいた。自分の可能性を感じ、自尊感情を高め、自分の命・存在を大切にする。そのことが他人を大切にすることにもつながり、人権が大切にされ誰もが幸せに生きることができると力強く在校生に語り掛けた。講演会後に生徒が書いた感想を学級通信、人権・同和教育だよりなどを通して家庭への啓発にもつなげた。全校で一丸となり、差別をなくす、一人一人を大切にするのだという意識を共有することができた。

(イ) 西中人権の日

愛媛県の差別をなくする強調月間に合わせ、本校でも「西中人権の日」として人権参観日を開催し、人権・同和教育の実践を保護者に公開している。12月5日に人権劇と人権集会を全校生徒が体育館に集い、保護者に参観していただきながら開催した。3年生は総合的な学習の時間に「地域の未来を考えよう~人権・環境・福祉」というテーマに対する探究学習を3つの講座に分かれて学習している。その中の人権班が、人権劇を通して人権について全校で考える集会を毎年行っている。今年度はSOGIを主題に選び、「To Everyone Peace」に決定した。台本作成、撮影、編集、当日の司会進行はすべて人権班が行い、西中人権の日の当日は、ビデオ上映と意見交換という流れで進めた。全校生徒で行った意見交換では、どの生徒の感想からも今の自分の素直な気持ちを伝えながら、考えを深めていった。人権集会の後には学級・学年別人権・同和教育懇談会(保護者)を行い、日々の人権・同和教育の取組紹介を行い、人権啓発に努めた。

来年度の活動計画

SDGsにおける人権を次のように捉え、さらに活性化したい。

1 人間関係づくりと自己肯定感の育成

ICT機器も活用し、話合い活動や発表の場を設定し、仲間と共に生活していくことの大切さと友人・大人から認められる喜びを味わわせたい。

2 人権尊重の意識の高揚

他者を深く理解し、相手の立場に立った言動ができるようになるために、3年生の総合的な学習の時間における人権学習の取組から学んだことを全校に発信し、全校生徒の人権意識の高揚を図りたい。日々の人権・同和教育の実践から差別の現実に学ぶ学習を丁寧に行い、差別をなくす取組を具体的に実践していく。

取り組む人権課題

①女性

②高齢者

③障がい者

④同和問題

⑤外国人

⑥ハンセン病患者等

⑦インターネットによる人権侵害

⑧コロナ差別