2020年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

減災・防災, 人権, その他の関連分野

本校は、「なりたい自分になるために、学び挑戦し続ける人の育成-結びあい、学びあい、支えあい、高めあい のある学校-」を学校教育目標とし、主体的に学び・行動し、持続可能な社会の形成者として、「自立していく力」を育成する取組を推進している。

また、これらの取組を持続的に実施していく上で、根来寺を中心に発展してきた、この「根来」という地域の持続的発展が必要不可欠である。そのため、「地域と共に歩む学校」づくりをめざし、和歌山県教育委員会が平成20年度から推進している「きのくに共育コミュニティ」の理念(「子どもも大人も共に育ち・育て合う」=「共育」という考え方)に基づき、学校教育を推進している。

具体的には、「地域と学校の連携による学校力・地域力の向上」を図ることをESDと捉え、学校の様々な教育活動の中で、地域共育(学校・地域協働活動)・人権教育・防災教育等を中心に、体験的な活動を豊富に取り入れながら実践している。
① 人権教育に係わる活動

岩出市保健師による「命の大切さを知る授業」等を通じ、「自分のことも友達のことも大切にしよう」という、まさに人権教育の基本となる考え方について学習した。また、毎年、人権擁護委員さんによる出前授業を4年生・6年生で実施。

② 防災教育に係わる教育

紀伊半島沖での地震の発生が心配される那賀消防組合中消防署の協力のもと、避難訓練を行った。避難するときに注意する「お・は・し・も」について勉強した。また、4年生が社会見学で「稲むらの火の館 濱口悟陵記念館・津波防災教育センター」での学習発表会を行うことで、学びの継続性や防災意識の向上につながった。

また、1・2年生は、岩出消防組合からの起震車で地震体験をすることで、体験的に地震の怖さと自分を守ることの大切を実感することが出来た。

③ 地域共育に係わる取組

(ア)学校支援活動の推進

・体験活動(七夕集会、お芋掘り、ありがとう集会等)

・学習支援(調理実習・ミシン実習補助等)

・校区学習等の引率

(イ)「コミュニティ・スクール」

平成20年度から、地域の方々に協力いただきながら、「根来地域共育コミュニティ」の取組をスタートさせ、様々な教育活動を展開してきた。平成30年度からは、「コミュニティ・スクール」として、これまでの「共育コミュニティー」の理念と取組の成果をさらに進化(深化)させ、新たな一歩を踏み出している。

このように、地域という「大応援団」に支えられ、子供たちは、地域の方々と共に活動し、温かいまなざしに包まれ、褒めてもらい、また、認めてもらう、そんな経験を積み重ねていく中で、「自尊感情」や「自己有用感」が育まれ、また、地域への帰属意識も芽生えてきている。

④ その他の活動

・放課後子ども教室「根来の子守唄の伝承」

 

来年度の活動計画

「根来地域」という生活空間をともにする人たちが、この地で出会い、新しい人間関係を結び、その協働を通じて、新たな価値観なり、成果物を生みだしていく、その中で子供たちも、教員たちも、そして家庭・地域の人々も成長していく。これこそが、根来地域の伝統であり、これからもさらに継承・発展させるべき姿である。
学校のみならず、根来地域という「まち(コミュニティ)」が、「めざす子供像」を共有し協働して、子供たちを育んでいくために、ユネスコスクールの活動を生かしていきたい。
コロナ禍の収束が未だ不透明な時である。
今までの教育活動といかにリンクさせていくか、また、新しい学校の生活様式を意識した、取組を実践していきたい。

具体的には、昨年度と同様に以下の活動を計画している。
①人権教育に係わる活動
②防災教育に係わる教育
③地域共育に係わる取組
④その他