所在地 | 〒981-3341 宮城県富谷市成田三丁目1番地1 |
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電話番号 | 022-351-7567 |
ホームページ | https://www.tomiya-city.miyagi.jp/site/naritasho/ |
加盟年 | 2018 |
2023年度活動報告
生物多様性, 海洋, 減災・防災, 環境, 福祉, 持続可能な生産と消費, 健康, 食育, その他の関連分野
1)ESDプログラム(令和5年度実施した内容)
プロジェクト | 活動内容 |
多様な人と関わる
プロジェクト |
縦割り活動:全学年 児童会活動 成小まつり |
高齢者との交流:1年生活科(昔遊び)
3年 総合的な学習の時間(高齢者体験) 6年社会科(戦争体験講話) |
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地域との交流:2年生 生活科まちたんけん | |
募金活動:全学年 ユニセフ募金など | |
食や農業について学ぶ
プロジェクト |
地域の主要な農作物に関する学習:3~5年 総合的な学習の時間 |
作物を栽培する活動:全学年 生活科・理科 | |
食事のマナーに関する指導:1年学級活動 | |
メグミルク出前授業:1年生活科 3年総合的な学習の時間 | |
ブルーベリー農園見学:3年社会科 | |
仙台みそ博士の出前授業:4年 総合的な学習の時間 | |
自然や環境について学ぶ
プロジェクト |
地域の自然に親しむ活動:1・2年 生活科 |
豊かな自然に親しむ活動:5年 特別活動・総合的な学習の時間 | |
環境に関する調べ学習:5年 総合的な学習の時間 | |
海ごみ環境教育出前授業:5年社会 | |
空き缶回収:全学年 児童会活動 | |
暮らしの安全について学ぶ
プロジェクト |
防災に関する学習:全学年 学級活動・業前活動・休み時間
総合的な学習の時間 |
避難訓練:全学年 特別活動 | |
交通安全教室:全学年 特別活動 |
(2)活動の評価の観点と方法
① 評価の材料
学習プリント,感想シート,自己評価シート,調べ学習のまとめ(レポート及び発表の内容)
各活動への取り組み姿勢・態度
② 評価の方法
・各活動に取り組んでいる中で,または各活動の終了時に,児童が自分自身の取組を振り返る場面(感想シートや自
己評価シートへの記入や発表)を設定し,自己評価を行わせる。
・各活動に取り組んでいる中で,または各活動の終了時に,指導担当者が評価の材料を観察,分析し,児童一人一人
に対して評価コメントを口頭または紙面で伝える。
・総合的な学習の時間,外国語活動,特別活動(児童会活動)における取組は,担任が評価の材料を観察・分析し,
学期末及び学年末の各領域の評価や所見の中で,児童一人一人に対して評価コメントを紙面で伝える。
③ 評価の時期
各活動の終了時及び学期末・学年末に実施する。
④ 評価の観点 ※番号は「育てたい力」に対応
・多様な人々と積極的に関わってコミュニケーションを図り,相手を理解し尊重しようとする態度が育まれた
か。・・・ 1・6
・身近な地域の自然,産業,文化,社会の仕組みに対する理解が深まり,身近な地域及び世界全体の持続可能な社会
づくりの担い手として必要な基礎的な知識,価値観,自ら参画しようとする態度が育まれたか。・・・ 1・2・3
・疑問や課題をもち,その解決に必要な情報を主体的に収集しようとする態度や,その情報を多面的かつ総合的に検
討・分析する能力が育まれたか。・・・ 4・5
・自律心,責任感,思いやりの心をもって他者と協働し,リーダーシップを発揮してやるべきことを最後まで成し遂
げようとする態度が育まれたか。・・・ 7・8
4 令和5年度のESDの実践
(1)今年度の取組と成果
3か年計画で加筆・修正を進めている「ESDカレンダー」の作成を通して,昨年度と同様に,教員のESDへの意識を
高めるとともに,各学年で行った実践を職員会議で共有した。今年で3か年計画が終わったので,来年以降は日々の
教育活動にESDカレンダーを活用していく予定である。
教室内では,「SDGsカード」を授業内で活用し,児童の「ESD理念」への意識づけを図っている。日直が一つを
選んで黒板に貼り,生活の中の事象と関連させたり,自主学習などでもどの達成目標と関連しているかを示したりす
る児童も見られた。
昨年度実施できなかったことで,今年度実施できた活動がたくさんあった。成田中学校区の小中合同避難訓練で
は,中学生が避難所運営の訓練をする活動に合わせて,6年生児童が避難者として避難所を体験するという防災体験
活動を実施することができた。また,6年生の総合的な学習の時間に,地域の防災コーディネーターによる講話を聞
く機会を設定することができた。
成小まつりでは縦割り班ごとに集まり,高学年児童が考えたおもちゃを作り,異年齢集団で楽しく遊んで交流する
ことができた。また,今年度から空き缶回収を行うこととし,環境教育について児童に考えさせる活動となった。
(2)次年度に向けた課題と展望
現段階では,中学校区との関わりや地域との連携を継続していきながら,実施可能な活動を積極的に行っていく予定
である。
来年度は,今年度実施した活動に加え,他地域の小学校との交流活動を予定している。
年度末には,実践を振り返り,各学年で「ESDカレンダー」としてまとめることで,ESDの理念の普及に努めてい
く。
来年度の活動計画
1 本校のESDでめざすもの
(1)ESDのねらい
児童一人一人の人を思いやる心,自律心,責任感,判断力などを伸長し,人・社会・自然環境との関係性を認識し,
そのつながりを尊重して行動する人間を育成する。
(2)ESDで育てたい力(資質・能力及び態度)
本校で設定しているプロジェクト
①多様な人々と関わるプロジェクト ②食と農業について学ぶプロジェクト
③自然や環境について学ぶプロジェクト ④暮らしの安全について学ぶプロジェクト
育てたい力(資質・能力及び態度) | 関連プロジェクト |
1 人間や動植物の生命及び多様性を尊重する価値観 | ①②③④ |
2 身近な地域の自然,産業,文化,社会の仕組みに関する知識や理解 | ②③ |
3 身近な地域や世界全体の持続可能性に関する基礎的な知識や理解 | ②③ |
4 自ら課題を発見し,主体的に解決に取り組む意欲や態度 | ②③ |
5 必要な情報を収集し,多面的かつ総合的に検討・分析する能力 | ②③ |
6 積極的にコミュニケーションする態度や技能 | ①②③ |
7 責任をもって自分の役割を果たし,協力してやり遂げる態度 | ①②③④ |
8 弱者をいたわり,目的に向かって集団を統率するリーダーシップ | ① ③④ |
2 本校のESDの概要
(1)取組の概要
当地域は,新興住宅地である。地域では,住民同士のつながりを深める取組が多く行われており,地域コミュニティ
づくりに力を注いでいる。そこで,本校においても,児童同士及び地域の人々とのつながりを深め,他者を思いやる心
を育てるため,多様な人々と関わる学習活動に重点を置いて取り組んでいる。また,ユネスコスクール加盟に際し,上
記4つのプロジェクトを設定している。これらは,自分を取り巻く人々(社会)や自然について,児童が自分自身との
関係性から捉え,理解を深め,自分にできることを実践する活動である。身近な社会や自然を題材とした学習を基盤と
しながら,世界を視野に入れて考え,行動する視点をもたせることを目指していく。
実施にあたっては,国内外のユネスコスクール・ネットワークを活用して情報を収集したり,本校の取組を発信した
りする。近隣の学校はもとより,様々な地域や国との交流・連携・協働を進めるために必要な知識,能力,態度を児童
へ育むとともに,必要な仕組みを整えていく。
(2)前年度の取組の評価からの成果と反省・課題等
前年度は,コロナウィルスの影響の為「成田中学校区の防災活動」,「“届けよう,服のチカラ”プロジェクト」の実
施ができなかった。そのため,校内での活動に力を入れながら,全校児童・教員への「ESD」「SDGs」の言葉の周
知・理解に努めた。各教室に「SDGsの17の目標」を掲示し,児童への周知を図った。また,「ESDカレンダー」の作
成を進め,これらを活用しながら,本校で設定した4つのプロジェクトにそって,各学年に合わせたESD教育の活動を
実施し,「SDGsの17の目標」との関連項目を確認しながら進めた。
また,防災教育では,小中合同避難訓練が実施できなかったため,災害体験者による講話,松島自然の家の職員によ
る防災体験活動などを実施した。地域とつながる活動として,ミシンボランティアに方々に来校していただいたり,琴
の学習のために琴を持ってきていただいて,実際に弾き方を教えていただいたりした。国際理解教育については,委員
会を中心とした募金活動(放送での呼びかけ)を行った。防災教育と国際理解教育の分野において,児童の学習内容の
深化を図ることができた。
(3)今年度の改善点
今年度も,コロナウィルスの影響の為,現段階では,他校や地域との連携を継続していきながら,実施可能な活動を
積極的に行っていく必要がある。特に「“届けよう,服のチカラ”プロジェクト」は,成田東小学校や県立富谷高校との
連携のもと,実施を目指していく。校内では,「SDGsカード」を作成し,児童にどの目標と関連しているのかを視覚
的に理解できるようにする。それによって,児童,教師ともに「SDGs」への意識を高めることを目的とする。年度末
には,実践を振り返り,各学年で「ESDカレンダー」としてまとめ,その成果を保護者や地域に発信することでESD
の理念の普及に努めていく。