2020年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

環境, 文化多様性, 世界遺産・地域の文化財等, 人権, 持続可能な生産と消費, 世界遺産・地域の文化財等

 

1.ESDを軸とした活動の推進

①「総合的な学習の時間」

・昨年度に引き続き、1、2年生合同の奈良めぐりでは、コロナ禍で多くの制約があった中、ESD・SDGsを意識しながら、教員と生徒の協働の学び合いや、対外的な専門家との関係性の構築ができた。

・3年生の「卒業研究」においては、3年間を通した「総合的な学習の時間」の位置づけとして、「調べ学習」で終わることなく、「研究」として取り組むことができた。

・大学教員を招いて、1年生向けに「ESD・SDGs入門講座」を実施した。(2020年度はオンライン授業形式で)

②「生徒会活動」

・生徒会活動においては、リーダー研修会(平日:2学期始業式の日の午後)を実施し、ESDと「仕掛学」を絡めた内容で実施した。

 

2.ESDティーチャーの育成

・「現職教員対象ESDティーチャープログラム」を本校を会場として開催した。

・8月に2回、12月に1回実施し、5つのプログラムを実施した。

・本校の教員以外にも近隣の附属学校からの参加もあり19名が参加した。

・ESDの学習理論に始まり、先行実践事例の学習、ESD学習指導案の相互検討という流れは、教科間や校種間の壁を越えての学び合いの場となった。

・奈良教育大学の先生方にも相談に乗っていただき、より良い関係性が構築できた。

 

3.近畿ESDコンソーシアム運営委員会への参加

・定例会議として、月2回隔週月曜の夜に、オンラインで行った。

・8月の総会に参加した。

・近畿圏内におけるESD活動の情勢を把握することができた。

 

4.ユネスコスクールとしての活動

・ユネスコスクールオンライン近畿地方大会に参加

・11月1日・8日プレ大会、11月15日本大会に開催した。

・有志生徒5名(3年生:2名、1年生:3名)が「子ども宣言」づくりに参加し、他校生徒と交流した。取りまとめた宣言文は、2学期終業式の日に、本校の全生徒に伝えた。

・3年生の生徒が、「ユネスコスクール子どもフォーラム」にて学校代表として発表報告を行った。(発表タイトル「ESDの教科化を目指して」)

 

5.教員による対外的な研究発表

①7月19日に、日本ESD学会第4回近畿地方研究会(オンラインシンポジウム)兼人文地理学会第50回地理教育研究部会に参加した。

・本校教諭がオンラインシンポジウムにて、「コロナ禍における地域フィールドワークの可能性を探る」という題で実践報告を行った。

②11月15日に、ユネスコスクールオンライン地方大会 兼 日本ESD学会第4回近畿地方研究会(実践交流会)に参加した。

・本校教諭が午後の実践交流会にて、「春日山を鹿が喰う~鹿害から春日山を考えるESD実践」の題で実践報告を行った。

 

6.ESDテキストの執筆

・『学校教育におけるSDGs・ESDの理論と実践―現職教員と学生のためにー』という書籍の発行に向けて奈良教育大学より原稿執筆の依頼を受けた。

・本校からは15名の教諭が、それぞれ「学校における実践事例」を執筆した。

 

来年度の活動計画

来年度も、学校の教育活動全体でESDに取り組むホールスクールアプローチを進めていきたいと考えています。ESDを学びの土台とした学校づくりの特色を打ち出すために、精選やスリム化、またコロナ禍におけるさまざまな配慮事項も視野に入れつつ行事を見直し、従前のESDカレンダーをより充実したものに改定したいと思っています。またSDGsの啓発的な取り組みだけでなく、その実現に向けた生徒の視点による本校なりの取り組みを模索したいと考えています。