2022年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

生物多様性, 海洋, 減災・防災, 気候変動, 環境, 文化多様性, 世界遺産・無形文化遺産・地域の文化財等, 国際理解, 平和, 人権, ジェンダー平等, 福祉, 持続可能な生産と消費, 貧困, グローバル・シチズンシップ教育(GCED)

本校では、命の教育を学校経営方針とし、支えられる命や支える命に気づき、地球市民として自らの使命を考えて行動する力と他者に共感して生きる力の育成を目指している。

①「地球市民および平和と非暴力の文化」に沿った活動内容

人権問題をはじめとする世界の諸問題に対する想像力、多様な他者に対して共感的に理解する力について学びあうためにASPnet校との交流会を実施した。生徒が年齢や背景が異なる人たちと関わり、多様な価値観を認める態度を養う機会を充実させた。また、ロシアのウクライナへの侵略戦争を例としながら、両国の子どもたちが良好な関係を築くために必要な教育について考え、提案させた。

②「持続可能な開発および持続可能なライフスタイル」に沿った活動内容

生徒が自身と自然との関わりに気づき、共に生きることを学ぶために、里山地域での稲作体験や自然体験等の環境教育を実施した。

地域住民と互いに協力して、住み続けられる町づくりを目指し、自ら進んで行動する生徒を育てるために、ウニの養殖実験や奈良県立大学と協同で行った地域活性化プロジェクトを実施した。

2022年10月には、本校の代表生徒3名が「世界津波の日」2022高校生サミットin新潟に参加し、国内外の高校生たちと、国際的な連携を見据えながら防災・減災について議論し、災害時に誰も取り残さないインクルーシブな社会の在り方について考え、発表した。

③「異文化学習および文化の多様性と文化遺産の尊重」に沿った活動内容

中学3年生を対象にして、「自文化と異文化」をテーマとし、国内外の民族的・文化的な多様性を尊重し、多様性こそ発展の要因であることを認識させた。さらに、多様な文化間の葛藤や対立をむしろ生かし、新たな知恵や解決策を共創していける、平和的共存に向けての態度と技能を身に付け、世界市民としての自らの在り方について考える機会を充実させた。

来年度の活動計画

本年度に実施した活動を継続して行うことに加えて、下記の内容について活動する。

①修学旅行での現地フィールドワークの実施

2023年3月に高校2年生が沖縄県を訪れ、様々な社会課題の解決に取り組む5つの団体を訪問させる。その訪問では、環境問題の解決や地域の活性化、歴史や伝統文化の継承について、生徒が体験を通して学ぶこと、また様々な課題の解決に積極的に臨む機会を設けることを目的としている。

②森のムッレ教室 国際シンポジウムへの参加

2023年5月に森のムッレ教室国際シンポジウムに参加し、本校中学生がシンポジウムの開催に向けた準備や自然再生活動、そして当日の業務の補助を行う。この活動を通して、自然環境の良さに気づき、他者と協力しながら自然と共生する社会を目指す生徒を育てる。