所在地 | 〒939-1961 南砺市皆葎1573番地 |
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電話番号 | 0763-67-3301 |
ホームページ | https://kamitaira-e.nanto.ed.jp/ |
加盟年 | - |
2023年度活動報告
世界遺産・無形文化遺産・地域の文化財等, 国際理解, 持続可能な生産と消費
本校は、「故郷を愛し、心豊かにたくましく生きる子供の育成」を学校教育目標としており、ユネスコ漉くールが重点的に取り組む2つの分野を通して持続可能な開発および持続可能なライフスタイルの力の育成に取り組んだ。
「世界遺産・無形文化遺産・地域の文化財等」の分野において、3、4年生が校区内にある世界遺産「五箇山合掌造り集落」について学習した。五箇山合掌造り集落の屋根になっている茅は、五箇山での自給率が5割ほどとなっている。不足分は、県外産の茅を取り寄せたり、ススキを代用したりしている。このままの自給率が続けば、五箇山合掌造り集落の真正性を保つことが難しいと考えられる。その事実を教材とし、「五箇山で取れる茅を増やすために自分ができること」を考える学習を行った。子供たちは大好きな五箇山が今後も在り続けてほしいという願いから熱心に学習に取り組み、自分にできることを考えて、地域の森林組合や保護者に発表し、助言をもらいながら、今後の具体的な活動の見通しをもった。
「持続可能な生産と消費」の分野において、5、6年生が五箇山の特産である和紙の学習を行った。本校では、卒業生自身が自分の卒業証書を和紙漉きをして製作している。今年度、子供たちの願いから、和紙の原料である楮から和紙漉きまで一連の流れを体験した。子供たちは、楮を育てる中で、五箇山和紙の後継者問題があることを知り、危機感を抱いた。そして、五箇山和紙の伝統が今後も受け継がれてほしいと考え、五箇山和紙の魅力を近隣の大学生に発信することでこの問題を解決しようとした。子供たちは五箇山和紙の持続可能な生産体制を考えるとともに、和紙を使う魅力を感じ、改めて故郷のよさに気付た。
また、「国際理解」の分野において、学習してきた五箇山和紙の魅力についてマレーシアの小学校との交流で伝える共に、互いの文化を学び合った。
今後も地域の伝統文化や特産をきっかけとした学習活動を展開することで、持続可能な社会を実現する担い手を育てていきたい。
来年度の活動計画
本校はいくつかの教科でA年度・B年度の内容を設定し、低・中・高で多様な分野の学習に取り組んでいる。来年度は以下の内容を中心に、ESDに関わる学びを続けていく。
・低学年 植物の観察や栽培についての学習、地域の人やものと関わる学習
・中学年 地域の昔の生活についての学習、民謡の継承
・高学年 地域の活性化に関わる取組についての学習、地域の食文化についての学習、民謡の継承