2019年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

減災・防災, 気候変動, エネルギー, 環境, 文化多様性, 世界遺産・地域の文化財等, 国際理解, 平和, 人権, ジェンダー平等, 持続可能な生産と消費

① SDGsパネルについて・・・本校は中学1年から高校3年まで各年次4クラス×6年次の中等教育学校である。それぞれの年次の授業・HR等でSDGsを常に意識させるべく、今年度は各クラスにSDGsの17のゴール一覧と各ゴールのパネルを1セットにしたものを設置した。道徳はもちろん、その日の目標としてパネルを活用したり、例えば英語科で扱う長文の内容はどのゴールに関係しているかを生徒に話し合わせるなどして活用している。また社会科では新聞記事を用いて班活動で「どの記事が・どのゴールに関係しているか」考えさせている。全生徒の集う生徒ホールにも拡大印刷で「17のゴール」を掲示して生徒の目に触れるように工夫している。

② 修学旅行は中学3年次は広島・京都で被爆者の方の講話を聴くだけでなく、海外から広島・京都に集まる観光客に「原爆」をはじめ、平和について探求するために、生徒が主体的にアンケートやインタビューをフィールドワークをで実施して研究発表を行った。また、高校2年生はベトナムのホーチミン市を修学旅行で訪問。ベトナム戦争の枯葉剤の影響を受けたグエン・ドク氏の講演を拝聴する機会に恵まれ平和について深く考えることができた。

③ 本校の教育目標の一つである国際教育として、初の試みであるニュージーランドの短期留学交流校である3つの交流校に、一年間の長期留学生を送る事業を始めた。植民してきたイギリス系の移民と元からいるマオリ族の関係が非常にうまく融合している多民族国家で、英語だけでなく多様な価値観を学び、グローバルリーダーとして成長してほしいと考えている。(現在中学3年生4名1年間・そして高校1年生が10週間留学中である)

④ 中学一年生は、自分の住んでいる市町村について探求活動を実施し、古くから伝わる伝統芸能や民俗風俗関係を調べる活動を開校以来続けている。

SSH指定校として、多くの生徒が本格的な科学教育における研究を行い、数々の賞を受賞している。これまでの成果が評価され、名誉ある学校賞を受賞した。

来年度の活動計画

① さまざまなことでボーダレス化が進んでいる現在、生徒たちには地球人として生きていく深い素養と価値観を醸成してもらいたい。そのために基礎学力の構築はもちろんだが、日本が世界で最も遅れを取っている「ジェンダー平等」について、自然な形で生徒たちの中に受け入れる教育環境を整えたい。すでに本校では制服について選択権もある。

② 国際教育の最先端を行く本校として、ニュージーランド長期留学派遣を持続可能なものにするために努力を続けていきたい。