2018年度活動報告
本年度の活動内容
生物多様性, 環境, 国際理解, 平和, 人権, 持続可能な生産と消費, 減災・防災, 食育, グローバル・シチズンシップ教育(GCED)
本校は、「世界我が市場なり」という校風をもとに、世界を見据えて活動する学校理念があり、ESDを実践の場としてとらえ、世界を視野に地域で貢献し、持続可能な社会を創造・構築できる人材の育成を目標とした。具体的には、①グローバル・シチズンシップ教育に係わる活動②環境・生物多様性に係わる活動③地域貢献に係わる活動④防災に係わる教育を行った。
①グローバル・シチズンシップ教育に係わる活動
(1)マレーシア姉妹提携校
国際交流を行い互いの文化・宗教・地域についてSkypeを使用して定期的に情報交換。教員指導のもと、生徒自身が計画立案を行い、マネジメント能力の育成を行った。また、姉妹校生徒はイスラム教徒であるため、Skypeにおいて宗教や文化の違いによる制約を確認し、互いの文化を尊重しながら進めることの重要性を学んだ。また、姉妹校生徒2名が来校し、名古屋の文化や歴史を共に学習するとともに、百貨店などの企業と本校で共同開発した商品を、中部国際空港セントレアにおいて販売し、共同で実習を行った。
(2)オーストラリア姉妹提携校
本校に導入されているテレビ会議システムを活用して、相互に自国の文化や自校の紹介を行うなどの交流。
(3)台湾姉妹提携校
10月姉妹校生徒13名が来校し、授業、ホームステイなどで交流。また、1月には、本校生徒40名が修学旅行で台湾へ行き、分散研修や姉妹校訪問など国際交流をし、異文化理解を深めた。
②環境・生物多様性に係わる活動
藤前干潟の“葦”という植物と自然環境との関係について学習を進め、「水資源・水環境の重要性」と「生態系の保護」が課題であると生徒が認識するようになった。エコロジーとビジネスを連動させるという環境保全活動を産業として確立させるという研究を行った。
③地域貢献に係わる教育
SDGsを意識した商品開発として容器を現在意識が高まっているマイクロプラスチックに関する問題に対応するため、プラスチックの使用を極力抑えた商品を開発した。環境に関する問題を学習するとともに、量産される商品が環境に取り組む際に問題となる点の学習を行った。また、各サービスエリアで販売するとともに販売実習時に環境に関する啓蒙活動を実施する。また、高大連携している大学生と地元の商店街とで、地域を活性化させるためのイベントを企画し、運営を行った。
④防災に係わる教育
いつもの「こと」に「防災・減災」プラスというテーマで行った。文化祭で防災展示をプラス、三角巾実習に応急手実習をプラス、図書館に防災特集をプラス、手話教室に防災・減災ワードをプラス、災害時の車いす講演をプラスなどの内容。
来年度の活動計画
姉妹校と相互に訪問しあうことで直接交流をすることや、Skypeやテレビ会議システムを利用して互いの文化・宗教・地域について国際理解をより深めていく。SDGs達成のためにどのような活動が可能であるか姉妹校も交えて検討を行い、活動を行いたい。また、SDGsの啓蒙活動を行う方法も考え、広くその理念を広げる方法を考案し、実践できるように活動を行いたい。日本や台湾で行われる英語によるプレゼンテーション大会に姉妹校と参加し、現代における国際紛争や人種差別、テロといった問題を取り上げ、自分たちにできる解決策について発表をしていきたい。