2019年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

生物多様性, 減災・防災, 環境, 国際理解, 平和, 人権, 持続可能な生産と消費

本校は、「世界我が市場なり」という校風をもとに、世界を見据えて活動する学校理念があり、ESDを実践の場としてとらえ、世界を視野に地域で貢献し、持続可能な社会を創造・構築できる人材の育成を目標とした。具体的には、グローバル・シチズンシップ教育に係わる活動環境・生物多様性に係わる活動地域貢献に係わる活動防災に係わる教育を行った。

グローバル・シチズンシップ教育に係わる活動

(1)ワールドトレーディング事業におけるマレーシア研修と姉妹提携校交流

本校の生徒の代表者がマレーシアの姉妹校へ学校訪問し、協働で商品開発・輸入の準備を行った。販売する商品について、原価・利益及び販売価格を考慮して、現地で仕入れる商品の最終決定を行い、購入し、手続きを行って日本国内に輸入した。本校の学校祭において値入後に価格を決定し、校内で需要と利益について確認するためにテストマーケティングを行い販売した。姉妹校訪問やホームステイ、USAの大学生との交流などを通じて互いの文化や学習(商品や店舗など)を深めることができた。

 (2)ケニアとの交流

 本校に導入されているテレビ会議システムを活用して、相互に自国の文化や自校の紹介を行うなどの交流した。

(3)台湾姉妹提携校

 8月には日本で、12月には台湾で行われる両国合同チームプレゼンテーション大会に参加し、今回のテーマは、SDGsであり見識を広めた。ホームステイなどを通じて互いの文化や学習の交流を深めることができた。1月には、本校生徒40名が修学旅行で台湾へ行き、分散研修や姉妹校訪問など国際交流をし、異文化理解を深めた。

環境・生物多様性に係わる活動

 藤前干潟のという植物と自然環境との関係について学習を進め、「水資源・水環境の重要性」と「生態系の保護」が課題であると生徒が認識するようになった。エコロジーとビジネスを連動させるという環境保全活動を産業として確立させるという研究を行い、啓蒙活動を行った。

地域貢献に係わる教育

SDGsを意識した商品開発として容器を現在意識が高まっているマイクロプラスチックに関する問題に対応するため、プラスチックの使用を極力抑えた商品を開発した。環境に関する問題を学習するとともに、量産される商品が環境に取り組む際に問題となる点の学習を行った。また、各サービスエリアで販売するとともに販売実習時に環境に関する啓蒙活動を実施する。また、高大連携している大学生と地元の商店街とで、地域を活性化させるためのイベントを企画し、運営を行った。

防災に係わる教育

 防災に関することを生徒が調査研究し学校へ提案した。災害緊急連絡欄に「家族との約束」を書ける欄を生徒手帳に追加してほしいことや生徒用災害備蓄食料品・支援セットを備蓄してほしいことなどがあった。これらの提案事項を学校で取り組む方向となっている。

来年度の活動計画

姉妹校と相互に訪問しあうことで直接交流をすることや、Skypeやテレビ会議システムを利用して互いの文化・宗教・地域について国際理解をより深めていく。SDGs達成のためにどのような活動が可能であるか姉妹校も交えて検討を行い、活動を行いたい。また、SDGsの啓蒙活動を行う方法も考え、広くその理念を広げる方法を考案し、実践できるように活動を行いたい。日本や台湾で行われる英語によるプレゼンテーション大会に姉妹校と参加し、現代における国際問題を取り上げ、自分たちにできる解決策について発表をしていきたい。