2021年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

環境, 世界遺産・無形文化遺産・地域の文化財等

本校は、「自立・友情・強健」を学校理念として掲げ、その中でESDを総合的な学習の時間の最優先目標と捉え、ESDの実践を通して問題解決力や主体的な探究力を育成していくことを目標とした。

具体的には、1学年の「江花川学習」、3学年の「長沼まつり」を柱に、①地域の環境に関わる活動、②郷土行事に関わる活動を通してこれらの力を育むことに努めた。

① 地域環境に関わる活動
「江花川学習」とは、総合的な学習の時間の一環として、毎年学校近くを流れる江花川に生息する水生生物をもとに水質               を調べ、故郷の自然環境について学習するものである。
○ 長沼地区の地質・水質関係の事前学習(地元「遊水会」の協力)
○ 川に住む生物の採取と水質調査(地元「遊水会」、市環境課、土木事務所の協力)
【内容】
○ 江花川の自然体験学習 → 連帯意識の向上・忍耐力育成・協調性の向上   
○ 長沼地区の地質・水質関係の事前学習
○ 川に住む生物の採取・判定と水質調査

② 郷土行事に関わる活動
本校がある須賀川市長沼地区では、伝統的な「長沼まつり」が毎年開催されている。この祭は、地元の商工会はもとより、各協賛団体、各学校が参加する祭である。
本校は、平成12年から継続して参加している。3年生が中心となり、例年「ねぷた」の製作や祭の準備を積極的に行っている。祭当日には、3年生が「はねと」と呼ばれる踊り手として、また、1・2年生は自主的にのぼりを持ち行進に参加している。
今年度は、昨年度に引き続き、新型コロナウイルス感染症の拡大防止のため「長沼まつり」は中止になったが、昨年度は製作できなかった「ねぷた」をどうしても製作したいという3年生の思いから、製作に踏み切った。また、祭は中止となったが、3学年の行事として「長中ねぷた祭り」を開催し、3年生が「はねと」となって踊る様子を保護者や地域の方にお披露目した。
【内容】
○ ねぷたの共同製作 ⇒ 連帯意識の向上・忍耐力育成・協調性の向上

○ ねぷた参加代表あいさつ、ねぷた製作毛筆の浄書(国語)
○ 完成までの日取りの計算、人数の割り振り、ねぷたの寸法計算(数学)
○ ねぷたの設計、張り子の用紙の設計、色塗り、蝋抜きの作業(理科)
○ ねぷたの事前学習と広報活動⇒ 伝統芸能への理解の深化
○「長沼まつり」の歴史の研究、長沼の地域の歴史・地域の研究(社会)
○ 日本の伝統文化のHPによる発信(英語)
○ よさこいおどりの練習(保健体育)
○ 「長中ねぷた祭り」への参加⇒ 地元への帰属意識の高揚

来年度の活動計画

令和4年度は、1学年は江花川学習を継続して行う予定である。実施時期については、水生生物の数量が多くなる9月を軸に検討していく。3学年は、新型コロナウイルス感染症が収束し、「長沼まつり」が開催されるようであれば、今まで通りの参加を予定している。