2021年度活動報告

本年度の活動内容

本校のESDの目標は、「未知の課題を自律的に解決する長峰の子である。児童が今後、変化の多い社会の中で、未知の状況に対応し自律的に課題を解決できるようになるためには、事実的な知識や技能だけでなく、それらを統合し自分のものとして活用することや、他者と対話したり学び合ったりすることで考えを深め、今後どの課題においても適用できる力を身に付けるべきである。そのために、ESDの理念を生かし、各教科、領域の目標を概念的な知識を身に付け、学び合うことで達成できるように指導法や指導計画の改善を図っていく。
（生物多様性・気候変動・エネルギー）５年生・総合的な学習の時間
田んぼを含めた校庭や里山の自然について関心をもち、自然環境の中では多種多様な生き物が循環し合いながら生きていることを理解する。循環を持続させるために自分に何ができるかを具体的に考え、実行する中で生物多様性を尊重した生き方をする。また、生物多様性をはぐくむ自然保全を尊重とする学習活動の中で、地球温暖化の課題に気付き、エネルギー無駄に使わないために何ができるか、ごみ減量など様々視点で話し合い、実践をする。
（環境）６年生・総合的な学習の時間
学校林の現状から課題を把握し、自分たちが何をするか決定する。ゲストティーチャーや用務主事さんに話を聞いたり、友達と意見を交換したり、他の学年や教職員に意見を聞いたりすることで、学校林を誰もが使える場所にするためのよりよい計画を具体化し、実践する。学校林について調べたりかかわったりする中で、自分の考えの変容や成長に気付き、今後の生き方に生かす。
（国際理解）４年生・総合的な学習の時間
様々な外国の生活や文化、その国が抱える国際的な問題を調べる活動を通して、その国の文化や違いを理解する。知ったことや考えたことをもとに、国際社会の中で自分がこれからどのような役割を果たし、どのように生きていくか考える。
（平和）６年生・総合的な学習の時間
被爆者や戦争経験者の方の体験を聞くことで平和への思いをもつ。地域に残る戦争遺跡（多摩火工廠）について情報を収集し、
地域の歴史や歴史的文化財の意義について考えを深める。これからの社会の担い手として、平和を守るために自分ができることを文章やスピーチで表現する。
（福祉）４年生・総合的な学習の時間
体験活動や調べ活動を通して障がいに対する理解やそれを支えるための仕組みについての理解を深める。誰もが豊かに生活していくために、自分にできることを実践しようとする態度を身に付ける。

来年度の活動計画

①ESDの理念を、総合的な学習の時間に限らず、ESDカレンダーを活用して他教科に広げて生かしていく。
例：「つながりを尊重する態度」、「コミュニケーションを行う力」を育てるものとして、３年生の社会科「はたらく人とわたしたちのくらし」で、地域の生産や販売の仕事に携わる人へのインタビューや友達との情報収集、話し合いなどにより、協働的に課題を解決する。また、自身が様々な人とつながる社会の一員であることを自覚し、よりよく生きようとする考えを表現する。（持続可能な生産と消費）
②今年度は、SDGs集会を地域・保護者対象に行った。２０２２年度では、児童と地域・保護者がSDGｓの基本を理解した上で連携していけるような集会や活動を行う。