2018年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

環境, 国際理解, 平和, 人権, 福祉, 持続可能な生産と消費, 減災・防災, 世界遺産・地域の文化財等, 健康, 食育

当校は、「はばたけ長久手の未来に 心育む伝統芸能継承と福祉交流」を活動テーマとして、ESDを自ら気付いて考える自発的な学びの場として捉え、ESDの実践を通して、自分と人とのつながりや過去から未来へのつながりに気付き、行動しようとする力を育てることを目標とした。

具体的には、伝統芸能の継承、福祉を柱に、①伝統芸能の継承や地域との交流に関わる活動②福祉に関わる活動③国際理解のための交流活動を行った。

① 伝統芸能の継承や地域との交流に係わる活動

地域に伝承される「ざい踊り」の継承活動とその披露を行った。3年生では、毎年外部講師を招き「ざい踊り」を教えてもらっている。長久手の東部にある北熊を中心に、明治の初めごろから伝わるもので、先祖の供養のために踊るものである。本来は女子のものだが、男子も共に指導を受け、10時間踊りの習得を行った。また、市役所から地域の歴史の研究をしている学芸員を講師に招き、地域に伝わる祭り(警固祭り)や伝統芸能(棒の手、お神楽)を教えて頂いた。これらの学習したことを11月の学習発表会で、保護者や地域の人たちの前で披露した。

② 福祉に関わる活動

 ユネスコ委員会、児童会及び、4年生以上の有志により、今年度で8回目の福祉交流会を行った。校区内にある小規模特別養護老人ホームを訪問し、27名の児童と、5名の教員が60名程の利用者の方と交流した。事前に準備を行い、似顔絵のプレゼント、じゃんけんゲーム、○×ゲームを行った。交流後、参加児童は活動の様子をまとめ、工夫したことや、楽しめたことなどを全校児童に伝えた。

③ 国際理解のための交流活動

 Ⅰ モンゴルの青少年赤十字のメンバーとの交流

  14~20歳のメンバー8名と交流した。本校からは、歌や和太鼓を披露し、モンゴルの子どもからは国の紹介をしていただいた。また、1年生は七夕の短冊作りを一緒に行い、七夕の歌を歌った。2年生は折り紙で交流した。3、4年生は給食を一緒に食べ、6年生は国際理解にちなんだ質問をし、交流した。

Ⅱ 愛知淑徳大学の外国人留学生との交流

 アメリカから6名、香港1名、オーストラリア1名の留学生が本校に来校し、5・6年生と給食を食べたり、清掃活動をしたりして交流した。

Ⅲ IKEAで働く外国人との交流を行った。

  IKEA長久手店で働く、ドイツ、トルコ、オーストリア、ベルギーの方5名が本校に来校し、全校児童と交流をした。IKEAの方から自己紹介をしていただいた後、校歌や、ざい踊り、和太鼓を披露した。また、4~6年生は日本の遊びや習字を体験してもらった後、給食も一緒に食べ、交流した。

来年度の活動計画

これまでの活動「伝統芸能の継承」「福祉」については、継続する方向で、さらに改善を考えていきたい。学校規模が大きくなる方向にあるので、今後を見据えての取り組み方を工夫していく。

 外部講師による出前授業などは、今年度も「環境」「平和」「健康」などの面で数多く行われた。各学年の活動に応じて来年度も取り入れていきたい。

 「国際理解」に関する活動も引き続き取り組みたいと考えている。