2020年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

生物多様性, 海洋, 減災・防災, 気候変動, エネルギー, 環境, 文化多様性, 世界遺産・地域の文化財等, 国際理解, 平和, 人権, 持続可能な生産と消費, 健康, 食育, 貧困

○2020年度活動の概要

本校では、「地域歴史文化理解と異文化理解」を活動テーマとして、ESDを「地域や世界の人々が抱える問題や生き方を知り、自ら解決策を考え、自分ができることを積極的に行動に移すという3つの資質を身につける活動」と捉え、ESDの実践を通して未来に生きる想像力豊かな人間性の育成を目標とした。

 

  1. 天拝山登山(年1回実施)

天拝山は標高258m、照葉樹林に覆われた自然豊かな地域の里山である。また、地域の歴史・文化に関わりの深い「菅原道真」公ゆかりの山である。定期的に継続実施することで、心身を鍛錬するとともに、地域の歴史文化と四季の自然の美しさに親しむことを目的として実施した。

  1. ユネスコスクール講演会

本校では、年間3回の講演会を実施している。国際理解、地域歴史文化理解、ユネスコ活動理解のテーマで構成され、識者による校内講演会を開催することでユネスコスクール活動に対する生徒および職員の理解を深めることを目的として実施した。

  1. 海外派遣研修

新型コロナ感染症拡大のため本年度は全て中止とした。

  1. 地域にある天拝小学校との交流事業

新型コロナ感染症拡大のため本年度は合同挨拶運動のみ実施し、合同天拝山登山、サマースクールは中止とした。

⑤ 服のチカラプロジェクトへの参加

ユニクロが主催している「“届けよう、服のチカラ”プロジェクト」への参加を通じて、「環境教育」および「国際理解教育」に資することを目的として実施した。ポスター制作および回収活動を行った。

⑥ ユネスコ世界寺子屋運動への参加

日本ユネスコ協会連盟の主催する「寺子屋リーフレット制作プロジェクト」への参加を通じて、「環境教育」および「国際理解教育」に資することを目的として実施した。寺子屋リーフレットの作成や校内寺子屋リーフレット・コンテストを実施した。

⑦ ユネスコスクール全国大会 持続可能な開発のための教育(ESD)研究大会への参加

リモートにて参加した。

⑧ 中国高校生との短期交流事業

新型コロナ感染症拡大のため本年度は全て中止とした。

⑨ 課題研究

第1学年、第2学年は本年度より課題研究を実施した。本年度は初年度でもあり、6名程度の班編制を行い、SDGsをテーマにした内容とした。クラス発表にて最優秀作品を選出し、最終的には学年最優秀作品を選出した。学年最優秀作品は、次年度の文化祭にて全校生徒に発表を行う予定である。

来年度の活動計画

○2021年度の活動計画

本校では、これまでの取組を整理して本校の特色化を図るために、グランドデザインを作成し、教育活動の中心としてユネスコスクール活動を位置付け、育成したい資質能力の一つに「持続可能な開発に関する価値観」を掲げている。次年度は、生徒への意識付けを深化させるよう計画を行う。また、「総合的な探究の時間」を軸として地域歴史文化理解、異文化理解をさらに深めるよう、各活動内容の充実を図りたい。

さらに、17の持続可能な開発目標のうち、4つを重点目標とする。具体的には「4.質の高い教育をみんなに」、「16.平和と公正をすべての人に」については、服のチカラプロジェクトおよび、世界寺子屋運動への参加を通じての生徒の知見を広めることを目指す。「5.ジェンダー平等を実現しよう」については、男女共同参画社会に向けた意識の向上を目指していく。「11.住み続けられるまちづくりを」では、地域歴史文化教育事業の充実、地域社会との連携および協働を目指す。また、課題研究を主たる活動とし事業を展開する。