2020年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

減災・防災, エネルギー, 文化多様性, 世界遺産・地域の文化財等, 国際理解, 平和, 人権, ジェンダー平等, 持続可能な生産と消費

本校は、「自由と規律」「知性と創造」「参加と協力」を校是とし、これをもとに「21世紀を自分で歩く国際人」を育成するという教育理念を掲げている。

本校では総合的な探究の時間の内容をESDにあてている。個別の事例の学習を到達目標とするのではなく、一年次には持続可能な社会の担い手として多岐にわたる諸課題に立ち向かえるように、ESDを通して論理的に文章を書く力や議論する力、交渉力、課題設定・解決能力といった汎用的な能力を育成することを目標とした。

具体的には、総合的な探究の時間を柱に、国際理解・平和に係わる活動、エネルギー教育、世界遺産・地域の文化財学習など幅広く取り入れた教育活動を行った。

二年生においてはSDGsに関する講義を受け、それらをもとに自分の興味・関心に応じて、持続可能な社会の構築に貢献する企画づくりを行った。

 

国際理解・平和

普通科一年次の総合的な探究の時間においては、「世界一大きな授業」という単元で世界の教育問題を扱った他、「モラルジレンマ」という単元で自国と他国の間に生じる倫理上の葛藤を疑似体験した。また、模擬国連においても核軍縮の問題をとりあげ、国益と国際益との関係について学んだ。こうした学びをもとに、学年末ではマレーシア研修を行い、フィールドワークを行う予定であったが,感染症予防を考慮した結果,海外研修は中止した。

本校独自の専門学科アカデミア科では、一年学年末にシドニーまたはダブリン・ロンドン研修を予定しており、それに向けてホームステイ先に日本文化を紹介する冊子を作り、予行演習として英語で日本文化をALTに紹介したり、日本文化体験を通して交流を進めたりした。しかし上記普通科と同様,感染症予防を考慮した結果,海外研修は中止した。

 

エネルギーに係わる教育

普通科一年の総合的な探究の時間で、原子力発電の是非をめぐってディベートをした。

 

世界遺産・地域の文化財

普通科一年の総合的な探究の時間における「モラルジレンマ」という単元で世界遺産をめぐる葛藤について取り上げた。さらに、フィールドワークの手法を学ぶ場として、本校近辺を使用し、いくつかの班が調査対象に文化財を取り扱った。

来年度の活動計画

今年度から、全ての1年生および2年生の普通科においてSDGsを軸とした総合的な探究の時間を行うようになった。これらを継続させつつ、専門学科アカデミア科の2年生の総合的な探究の時間においても、よりSDGsとの結びつきを深めた活動を行う。具体的にはSDGsと各学問分野との関係を考えたり、SDGsをテーマに研究レポートを作成したりといった在り方を想定している。

これまでに完成した総合的な探究の時間のカリキュラムにおいても、SDGsの講義の種類を増やすなど、全体的な修正・改善をしていく予定である。