2022年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

環境, 持続可能な生産と消費

今年度の取り組みについて

〇 総合的な学習の時間の目標から

第1 目標

(2)実社会や実生活の中から問いを見いだし、自分で課題を立て、情報を集め、整理・分析してまとめ・表

現することができるようにする

〇 百道浜小学校のキャッチフレーズから

花とみどりとかがやく笑顔いっぱいの百道浜

〇 百道浜小学校の校訓から

世界を視野に 未来に挑む

以上の3項目を意識した時、今年度は、百道浜小学校の児童であるという当事者意識を持たせ、かつ百道浜小学校らしい取り組みができないかと考えた。加えて、SDGs推進校だからこそ、持続可能な取り組みを実践し、発信したいと考えている。そこで今年度は、百道浜小学校のキャッチフレーズである『花とみどりと笑顔いっぱいの百道浜』をテーマに据え、取り組んだ。

【 各学年間の系統性を意識した単元デザイン 】

【 各学年の取り組み 】

第1学年 教科名(生活科) 単元名(きれいに さいてね)

 アサガオの種を観察し、種まきをして水やりなどのお世話を行った。植物の成長過程で観察を行い、自分の花への愛着、さらには、植物全般への関心を高めることができた。観察は、オクリンクで写真を撮影し、記録をつないだ。夏休みに持ち帰った際も、観察を続け、種ができるまでの記録を残すことができた。

第2学年 教科名(生活科) 単元名(もっと なかよし まちたんけん)

 地域で働いている人たちと自分たちの生活との関わりを見つけ、地域の親しみや愛着をもち、適切に接したり安全に生活したりしようとする学習単元である。まず、SDGSについての理解を深め、住み続けられるまちづくりについて関心を持つ。次に、校区にあるRKB(テレビ局)や福岡タワー、TNC会館パヴェリアに入る様々なお店見学①を通して、お客さんのための地域のお店の工夫についてもっと詳しく調べたいことを考える。そして、その調べたいことをもとに、お家の方との見学②を実施することで、地域には自分たちの暮らしを豊かにしてくれるため様々な工夫をして働いている人たちがいることに気づくことが本単元の学習目標である。最後に、見学を通して学んだことを折り畳み本としてまとめ、まとめた内容をスライドに貼り付けて発表会を実施した。さらに、まとめた折り畳み本を各クラスピックアップしてカラーコピーし、TNCパヴェリアの担当の方へ届け、学校での子どもたちの取り組みを知ってもらえるようにした。

第3学年 教科名(総合的な学習の時間)単元名(地域ウォッチング~しばふとわたし~)

百道浜小学校の芝生は、だれがどのような思いをもって育てているのかを知り、芝生や自然を大切する気持ちをはぐくむ学習単元である。『しばふの会』の方に来ていただき、スライドを使って芝生を植えることにした経緯、育て維持させる大変さ、子どもたちが安心して安全に育ってほしいという思いから保護者の方同士で協力して活動していることを説明して頂いた。

第4学年 教科名(総合的な学習の時間) 単元名( 百道浜環境守り隊 )

地域環境に目を向ける学習単元である。まず、SDGsについての理解を深め、環境について関心を持つ。その後、校区内見学を通して地域環境に関して持った疑問をGTによる出前授業の講話や質疑応答の中で解決していく。本単元の学習目標は、地域の環境は様々な人の手によって守られていることに気づくことである。加えて、出前授業を通して学んだことをICTを活用し、「デジタル新聞」としてまとめ、交流会を実施した。

第5学年 教科名(家庭科) 単元名( 持続可能な暮らしへ~物やお金の使い方~)

 1学期に総合的な学習の時間で、SDGsの項目についての調べ学習を行い、興味関心をもたせながら理解を深めている。その上での今回の学習単元となる。消費者として環境や資源に配慮して、消費者としてできることを考え、目的に合った選び方や買い物の工夫ができるようにしていく単元である。本時では、買い物をする際にどのような視点で選ぶかを確認し、実際に買い物ゲームを行っていく。その中で、なぜその商品を選んだのか理由を交流していきながら、買い物をする際の考える視点の理解を深めていく。学習の最後には、自分たちの買い物での工夫がSDGsのどの項目につながっていくかを振り返った。

第6学年 教科名(総合的な学習の時間)単元名(未来に向かって)

1月現在、単元実践中

 

 

 

 

来年度の活動計画

今年度は「花と緑と笑顔いっぱいの百道浜」という百道浜小学校のキャッチフレーズをテーマに、

  • 百道浜小学校の児童であるという当事者意識を持たせること
  • 百道浜小学校らしい取り組みができること
  • ユネスコスクール認定校だからこそ、持続可能な取り組みを実践すること

を目標に掲げ、実践し、発信したいと考えた。

百道浜小学校らしい取り組みは、これまでの各学年の教育活動の中に位置づけられていたものばかりであるが、こうしてテーマを据え、テーマに位置付けた単元の取り組みとした整理できたことが今年度の大きな成果である。

今後は、担当学年となった教職員が単元を通して、百道浜小学校区の環境と児童をどうつなぎ、出会わせていくかを考え、教材をアップデートさせていくことで、児童の中に百道浜小学校を誇りに思う気持ちや、百道浜小学校だからこそできる新しい取り組みの提案を、児童が主体となってできるのはないかと考える。そのためには、「ひと」「もの」「こと」における百道浜小学校区の「材」の再開拓していくことも魅力ある学校づくりにつながっていくはずなので、取り組んでいきたい。