2019年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

文化多様性, 国際理解, 持続可能な生産と消費

1     国際理解に係る活動 

世界で起きている現状を知り、自分たちに何ができるか考え実行する。
1 ワールドビジョンの方の話から

  世界で起きている出来事を知る。
今年度もワールドビジョンの方に世界の子ども達の現状(ケニアに住む5歳の少女が毎日往復5時間をかけて水を汲みに行く様子)を伺った。
  自分たちに何ができるか考え、実行する。
 年長、年中クラスでは実際に水の入った重いバケツを持って歩いたことで、お話の主人公「チャリちゃん」への様々な思いが廻ったようで「毎日こんなに思い水を運ばなくてはいけなくてかわいそう」という声が多く聞かれた。そこで、チャリちゃんの為になにかできることはないか問いかけてみると

・「チャリちゃんが元気になるように絵を贈ってあげる」
・「チャリちゃんにお金を贈ってあげる」
等様々な意見が聞かれた。
子ども達だけでは、なく各家庭にもこの問題を広めていきたいと思い、保護者にも協力を得て様々な意見を出してもらった。

後日、各家庭で話し合った意見も全員で発表することで改めて、自分たちにとっては当たり前のことが、世界にはそれが当たり前ではないお友達がたくさんいると再確認した様子だった。
最後に子ども達が描いたチャリちゃんの絵と子ども達と家庭からの意見を掲示した。

2 日本ユネスコ協会主催のユネスコ世界寺子屋運動に参加する
①カンボジアで起きている出来事を知る。
カンボジアの子ども達の生活を紹介すると、自分たちは普通に通うことができる学校に通えなかったり、筆記用具なども十分にない現実を知ると「かわいそう」「なんで学校にいけないの?」など様々な意見が聞かれた。
②  自分たちに何ができるか考え、実行する。
自分達にもなにかできないか意見をだしてもらうと「お金を送ってあげる」「鉛筆やノートをあげる」等の意見が聞かれた。そこで
寺子屋運動の活動を紹介すると、「お母さんにも間違えたハガキがないか聞いてみる」という意見が聞かれた。
2 持続可能な生産と消費にかかる活動
(1)まずはじめに職員から
毎月の職員会議で様々なSDGsに関係する動画を観ている。その中で、主に調理の職員から全体で使用しているビニールを減らそうという意見がでた。
子ども達と活動をする前に、まず職員から無駄に使われているビニールの量を確認した。一日に調理の方から大量に出るビニールを再利用することで、大幅にビニールの削減に成功している。
(2)子ども達の気づき
幼児に「プラスチックの海」という動画を観てもらい、見た感想を聞いた。死骸の海鳥のおなかからそのままの状態のプラスチックが大量にでてきた映像には強い衝撃を受けたようで「鳥さんかわいそう・・」という意見が多く聞かれた。自分たちにも何ができるか話し合い、子ども達からもビニールを減らそうという意見が出て、家庭から持ってくるビニールを再利用したり、調理室からでる大量のビニールを再利用できるように干して各クラスに配る取り組みを開始した。

3 ESD文庫の実施
去年に引き続き文庫を実施した。2年目の実施ということもあり、子ども達も職員もESDの関連書に親しみを感じてきている様子だった。

来年度の活動計画

多文化理解
・世界の子ども達の様子を知る
持続可能な生産と消費
・身近な環境から資源の3Rを考える
ESD文庫の実施