2020年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

生物多様性, 海洋, 減災・防災, 気候変動, エネルギー, 環境, 文化多様性, 平和, 人権, ジェンダー平等, 福祉, 持続可能な生産と消費, 健康, 食育, 貧困, エコパーク, グローバル・シチズンシップ教育(GCED)

 

                                               

本校は、「SDGs目標4質の高い教育をみんなに」を法人の活動テーマとして、21世紀型保育教育を目指し、ESDの実践を通して乳幼児の育ちを支援した。児童には自ら問題を見つけ、時に仲間と協同して問題を解決していく力や、全ての生き物に対しての「おもいやりの心」、地球志民みんなが平等であることの意識を持つことの育成を目標とした。
そのために職員のESDへの知識向上と、園全体のビジョンを共有することに努めた。法人内で7月、12月と研修を開きディスカッションを行った。また法人内TEDでも調理から廃材の利用方法についての提案があった。その他、各クラス、看護師、調理を対象に毎月SDGsの目標に沿った活動を会議で報告しあうことで、ESDが日常にあたりまえにある環境を作っていった。

子どもたちの活動としては、➀目標5・11・14・15園で飼っているアヒルや魚、虫との触れ合い、夏野菜の栽培を継続的に行った。➁目標3・6コロナ禍ということもあり、健康についても繰り返し話を行った。➂目標17を行える人材になる土台の時期として、自分の意見を話し、友だちと話し合い、友だちの意見にも耳を傾け、協同して活動することをプロジェクト活動などの日々の活動から取り入れていった。

➀本物の体験を大切にしているもみの木保育園として、飼っているアヒルとの触れ合いを継続して行うことで自分以外の生き物に対しての思いやりの心を育んだ。12月にアヒルが亡くなったこともあり、命について感謝し、考える機会も設けた。
生き物への関心が乳児幼児ともに深まっていたことから、12月のクリスマス献金ではアフリカでバッタが大量発生した自然現象を取り上げた。

4歳児クラスでは以下の反応が見られた
・献金袋には何を入れたらよいか考える時間を作った。

・バッタが大量に発生→畑→枯れた写真を見ながら話をすると、お米が食べられないことを考える姿が見られた。
・封筒にお米を入れて届けてあげたいと発言する→お米が潰れてしまうから届けられないと話す。保育士がみんなはお米をどうやって買っているか問いかけるとお金を入れ届けてあげれば良いとの答えが出た。

 

➁2歳児クラスで行った活動
・現在コロナウイルスが流行していることを分かりやすく伝え、病気にならない為にも手洗いを行ったり検温をすることの大切さを伝えている。目標3
5歳児のクラスで行った活動
・散歩禁止や登園自粛の知らせから、どのような経緯で知らせが来ているのか、都知事、区長などについて話しをした。目標10,11,16

その他では、ESDライブラリーを充実させ、子ども・保護者・保育者という子どもを取り巻くすべての環境において継続して活動を行っていける環境を作る計画をしていた。しかし、コロナの問題が起こった為子ども・保育者の2者間での進展を図った。

来年度の活動計画

・引き続き会議や研修を通して、職員にESD・SDGsの考え方が自然と身につく環境を設定していく。
・毎月SDGsの目標と照らし合わせたクラスの活動報告を引き続き行い、職員一人ひとりが活動のねらいに添った資料の準備や環境設定が行えるようにしていく。
・乳児にはESDの本質である「おもいやりの心」を育むとともに、ESDの要素を含んだ環境設定を行うことで本物の体験を通して触れていく。
・幼児は課題に気づく力を育むとともに、必要に応じてこちらから働きかけながら、自ら調べ、話し合い、より良い方法を模索する力を育んでいく。
・幼児は国連のホームページ等からその年の問題や、気づきになる素材を提供して考える機会を作る。
・ESDライブラリーを充実させ、子ども・保護者・保育者という子どもを取り巻くすべての環境において継続して活動を行っていける環境を設定していく。
・保育者だけに限らず、調理や、看護師、事務所の職員に至るまで全体として課題に気づき取り組める体制を整える。