2018年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

環境, 国際理解, 平和, 人権, 食育

本園は、「平和・人権」「国際社会」「環境」「食育」をテーマに活動を行いました。

①  平和・人権に関わる活動

 (目的)自分も友だちも気持ちよく過ごすにはどうしたら良いかを考える。

保育者や友だちとの信頼関係を築いていく。

次の人が気持ちよく使うためにはどうしたらよいかを考え、色鉛筆や玩具の環境を整え、日常の中でお当番を作りそれぞれの得意な場面で力を発揮し、お互いに称え、認め合うことを大切にし、「他人の役に立つ喜び」「自分が評価される嬉しさ」を感じられるようにしている。また、日々の保育の中で子どもの気持ちを受容し、安心できる場所となるように保育をし、信頼関係を築くようにしている。そうすることで子ども達が自分は愛されている、ありのままでいいのだと感じられるように努めている。

①   国際社会に関わる活動

(目的)世界の国々の文化を知り、違いを受け入れお互いに尊重する気持ちを持つ。

ワールドビジョンでシリアの話を聞き、子ども達から伝統音楽やダンスが見たいとの一言があり、そこからいろんな世界の文化を調べた。映像を見て子ども達は様々な違いに気付き、子どもたちは自分が大切にされていると感じ、それと同じように自分とは違う存在を暖かく受け止める心が育まれていきました。またスポーツデーのオリンピックの話から色々な国の人やハンディキャップをかかえている人について知り、世界地図を見て国旗の絵を描いたり絵本を見たりする姿が見られた。

環境に関わる活動

(目的)五感を使って自然とふれあい、興味や関心を持つ。

様々な環境に積極的に関わり、好奇心や探求心を育む。

季節の花に触れ、色の違いを知ったり匂いを嗅いだりして、自由に絵を描く活動を取り入れた。「わたしのワンピース」の絵本を好んで読んでいたこともあり、ワンピースの部分をくり抜いてラミネートしたものを使用し、自分のお気に入りのワンピースを作る活動を行った。地面だけでなく空の青さを写し、友だち同士見合いながらいろんな視点をもつきっかけになった。

夏野菜の栽培を行ったことで、自然物が日に日に変化していくこと、成長することを目で見て、世話をして感じていったようだ。実として完成しないものやできても枯れてしまう体験から食べ物を作る事は難しく、いつも食べられないで困る事がない事への感謝も感じていった。

また、遠足や散歩先でのネイチャーゲームで、五感を使い、新しい発見に自分で気付き、学びへと繋がっていった。

             食育に関する活動

(目的)・作物が育つ様子を観察し、食材に触れて食に興味を持つ

・植物、生き物に興味や関心をもち、命の大切さを知ることで、食べ物に対する感謝の思いを持つ

いんげんやエンドウ豆、なすやトマト、ピーマンなどの夏野菜を苗から植えて実際に水をあげながら植物を育てて食べてみるという経験を行った。日に日に茎の部分や葉が増えて大きくなる様子を実感しながら、植物がどのように大きくなるかを楽しみながら学ぶことができた。収穫したものを茹でてもらい昼食の時に食べてみた。収穫時と少し色が違い、柔らかくなっていることに気付いて興味深そうに触れていた。実際に食べてみると「甘い」「おいしい」という声があがっていた。

休日にいったタケノコ狩りのお土産にもらったタケノコをクラスで観察。給食に出る形が違うことや、腐敗していく様子を見て、食べ物にも命がある事に気づいた。また魚の解体ショーを見て、実際に「命をもらっている」という事を目で見て、理解し、有難みを感じられるようになっていった。

来年度の活動計画

今年度は地域の方からいんげんの苗をもらって育てたり、海外に行ってしまった友だちに手紙を書いたり、海外研修先の園と交流が持てたり、狭い範囲だけでなく地域や海外との広範囲の交流が持てたことが良かったと感じる。今年は担当者が重複したこともあり、給食委員会と連携して魚の解体ショーで命の大切さを知ったり、大豆からどんな物が出来るのかを知ることが出来、各クラスだけに留まらず園全体で一つのことに取り組め、より深い活動が出来たように感じた。来年度も引き続き、園内また外との広い範囲で人々との交流・連携を図り、より良い活動が出来るように繋げていきたい。