2018年度活動報告
本年度の活動内容
環境, 持続可能な生産と消費, 食育
本校は従来から学校ボランティア等地域の協力を得て,総合的な学習を展開してきた。平成26年度,ユネスコスクールの認定を受けたことを機に,従来の取組をESDの観点から見直し,改めて関連付けを行った。それをESDカレンダーの形で教育課程に編成し,指導に取り組んだ。目指すところは次の二点である。①自然体験を,環境問題を考えるきっかけとし,生涯にわたって環境について考える資質や能力を身に付ける。②地域の一員であるという自覚をもち,人と関わりながら働くことに喜びを見い出せるようにする。
【活動内容例】「3年生・大根づくり」
活動は,一学期末から始まり,児童による草取り,職員の草取りと耕耘,ボランティアの方々による施肥・耕耘を行った。
2学期が始まると,青首大根の種の観察,JAの方から大根についてのお話を聞く会を行うなど,地域の特産品である大根への興味を高めた。その上で,ボランティアの方々の指導を受けながら9月上旬,大根の種まきを行った。その後,児童は水やりを行ったり,ボランティアの方々の指導の下,間引きなど大根の世話をしたりした。これと平行して大根の成長の様子を観察し,詳細に記録していった。また,大根について調べる活動にも取り組んだ。
11月に入り収穫期が近付くと,大根収穫祭に向けての準備に取りかかった。職員はボランティアの方々との打ち合わせを進め,児童は実行委員会を組織し,収穫祭のプログラム立案や感謝状の作成などに取り組んだ。
11月下旬,大根の収穫を行い,ボランティアの方々の指導の下,大根の塩漬け体験を行った。
12月上旬,収穫祭を行う予定である。ここでは大根の本漬けを見学したり,おでんパーティーを行ったりして収穫した大根をボランティアの方々と共に味わう活動に取り組む。会の終りでは感謝状を贈呈するなど、地域のささえに対する感謝の思いを表現して活動の締めくくりとする予定である。
【成果】
作物を育て,消費するまでの一連の体験によって,地産地消など環境について考えを深めることができた。また,学校ボランティアなど地域の方々と主に活動する中で,地域と自分とのつながりを実感したり,様々な人とのコミュニケーションをとる能力が着実に育ったりしていると感じられた。
来年度の活動計画
3年生 「大根を育てよう!」
1 宮小支援ボランティアさんとの打ち合わせ(7、8月)
2 畑づくり
(1)児童による畑の草取り(6、8月)
(2)職員の草取り、耕耘、防草ネットはり(8月)
3 青首大根の種の観察(~9月6日)
4 JAの方の大根についてのお話を聞く会(9月上旬)
5 宮小支援ボランティアさんとの種まき(9月上旬)
6 大根調べ(観察と水やり)
7 宮小支援ボランティアさんと大根の間引き(9月下旬)
8 大根調べ(大根料理を調べる)
9 大根収穫祭に向けての準備
(1)宮小支援ボランティアさんとの打ち合わせ(11月上旬)
(2)大根実行委員の活動(11月中旬)
10 大根の漬け込み
(1)大根の収穫(11月下旬)
(2)宮小支援ボランティアさんと大根の塩漬け体験(11月下旬)
11 収穫祭(12月上旬)