2020年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

文化多様性, 人権, 福祉

当校は「地域で豊かに自分らしく生きる」を教育目標としている。ESDを「共生社会の実現」と捉え、ESDの実践を通して、「他者との交流による関わることの楽しさ」「社会性の伸長」を目指した。
今年度は新型コロナウイルス感染症拡大防止に配慮した上で、次の(ア)~(ウ)の活動を行った。

(ア)オンラインでの校内での交流
今年度は新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、学部間の交流活動をオンラインで行った。画面越しに自己紹介やクイズをしながら、交流を行った。高等部の生徒がリーダーとなって運営した。中学部や高等部の生徒は、どのように伝えると小学部の児童に分かりやすいか考えることで、相手のことを考えて行動することの大切さを学習する機会となった。小学部の児童は、校内でモデルとなる中学部・高等部生徒と関わることで、画面越しではあったが、人と関わることの楽しさを感じることができた。

(イ)近隣各校とのオンラインでの交流
今年度は新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、近隣各校との日常的な交流や居住地校交流を行うことができなかった。その代わりに、オンラインでの交流を行った。見附市立名木野小学校とオンラインで交流し、クイズを出し合ったり、お互いの学校を紹介し合ったりして、交流した。またユネスコスクールである福岡県の大牟田市立大牟田特別支援学校とは、お互いの紹介をし合ったり、児童生徒の作品を交換したりして、交流した。

(ウ)卒業後を見据えた地域での職場実習や職場見学
当校の児童生徒は、自立し、地域社会で活躍することを目標としている。今年度、高等部職場実習は新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、10月下旬から11月中旬まで限定的に行った。高等部生徒一人一人の実態に応じて地域の企業や福祉事業所等で実習することで、働くことの意義に気付き、生徒の良いところやこれからの課題が見いだされた。中学部の職場見学も感染症対策として、ビデオ撮影による見学を行い、地域の実際の職場の雰囲気を感じることができた。今後の学校生活に生かすように引き続き支援していく。

来年度の活動計画

当校の教育目標「地域で豊かに自分らしく生きる」と、当校の理念の一つである「障害の有無に関わらず、互いに理解し合い、子どもたちあるいは地域の人たちがふれあい、ともに活動する教育」の達成を目指し、ESDの実践を通して、同じ社会に生きる人間として、互いに尊重し協働していく社会を担う子どもの育成を目標とする。そのため、近隣小中学校や特別支援学校、県外の特別支援学校との様々な学校間交流や居住地校交流などの交流及び共同学習を中核に据える。交流する時の感染症等の社会情勢を踏まえながら、できる方法で行っていく。また、高等部生徒は職場実習に参加することで、卒業後、自立し地域社会で活躍することの大切さが学習できるようにしていきたい。