2019年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

文化多様性, 人権, 福祉

当校は「地域で豊かに自分らしく生きる」を教育目標としている。ESDを「共生社会の実現」と捉え、ESDの実践を通して「他者との交流による関わることの楽しさの学び」「社会性の伸長」を目指した。

具体的には以下の(ア)~(ウ)の活動を主に行った。

(ア)集会活動での校内交流
全校集会活動では、小学部から高等部までの児童生徒が一緒に活動している。高等部生徒がリーダーとなり運営していく。小学部児童は、中学部・高等部生徒をモデルとしながら、積極的に活動している。中学部・高等部の生徒は、小学部児童の手助けをしたり頼りにされたりすることで、自己有用感が向上している。

(イ)近隣各校や県外特別支援学校との交流活動
当校は見附市立名木野小学校と廊下でつながっており、小学部は昼休みに日常的な学校間交流を行っている。また、運動会や草なぎ祭等の行事に参加し交流している。児童が居住する校区の小学校で行う居住地校交流も盛んに行われた。中学部は、見附市立南中学校、長岡市立山本中学校と学校間交流を行った。南中学校とはプランターの木枠を作ったり花の苗を植えたりする活動を通して交流した。山本中学校とは、見附特別支援学校が企画・運営する出店を、山本中学校の生徒が楽しんだり、山本中学校のダンスパフォーマンスを楽んだりした。高等部は、新潟県立月ヶ岡特別支援学校と学校間交流を行った。一緒にクリスマス飾りを制作したり見附特別支援学校の紹介をしたりして交流を深めた。ユネスコスクールである福岡県大牟田市立大牟田特別支援学校とは、各校の紹介をしたり、児童生徒の作品を交換したりして交流した。

(ウ)児童生徒の社会的自立を支えるためのネットワーク作り

当校の児童生徒は、自立し、地域社会で活躍することを目標としている。自立に向けての実習の場、地域資源を利用した子どもたちの学習の場などそれぞれの活躍の場や卒業後の生活を踏まえ、地域、学校、職場、福祉等と社会自立を支えるためのネットワーク作りを行った。

来年度の活動計画

当校の教育目標「地域で豊かに自分らしく生きる」と当校の理念の一つである「障害の有無にかかわらず、互いに理解し合い、子どもたち、あるいは地域の人たちがふれあい、ともに活動する教育」の達成を目指し、ESDの実践を通して、同じ社会に生きる人間として、互いに尊重し協働していく社会を担う子どもの育成を目標とする。そのために近隣小・中学校・特別支援学校や県外特別支援学校との様々な学校間交流と居住地校交流などの交流及び共同学習を中核に据える。交流相手校と事前の打ち合わせを十分に行い、児童・生徒が生き生きと活動できるようにしていく。令和2年度で第7回となる「障がいのある子どもたちの地域生活を支えるネットワーク会議」は10月下旬に行う予定で計画を進めていく。引き続きたくさんの方に参加してもらい、児童・生徒を支えるネットワークがより広まり、より強いものになるように努めていきたい。