2018年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

環境, 世界遺産・地域の文化財等

 当校は、「自分大好き、学校大好き、地域大好き」を学校理念にESDを教育活動の核として「自分に自信をもち、地域に誇りをもつ心豊かな子どもの育成」を目標とした。具体的には、①地域に伝わる伝統芸能「獅子舞」の継承活動の推進、②花と緑とかかわる体験活動を行った。
① 地域に伝わる伝統芸能「獅子舞」の継承活動の推進
 校区の小栗山不動院に350年以上前から伝わる獅子舞を平成8年度から学校の教育活動に取り入れ、23 年目である。小栗山の獅子舞保存会の方から指導を受け、笛、太鼓、獅子舞、神楽舞の技術を学んでいる。また、秋には引継式を行い、6年生から4年生に伝えている。このような活動を通して、獅子舞の伝統を守り、継承していこうとする意欲を高めている。校内での発表だけでなく、年間いくつかの発表の場を通して獅子舞の伝統の素晴らしさを伝えている。また、この場を経験することが、児童の自信や自己肯定感を高めることにつながっている。
② 花と緑とかかわる体験活動
ア 全校縦割り班活動による花の世話
 花いっぱい運動の一つとして、全校縦割り班で花壇やプランターに花を植え、水やりや草取りなどの世話も班ごとに責任をもって行っている。特に、大型プランターの花は、班ごとに何を植えるか相談し、きれいに見えるように植え方を工夫し、育てている。また、児童環境委員会の児童が中心となって、主体的な活動となるように計画立案し、日常的な世話についても積極的に呼び掛けている。
イ 学校の森(「いこいの森」)を生かした体験活動
 校舎脇の「いこいの森」は、子どもたちが森の中を走り回ったり落ち葉や木の実を使って遊んだりと、自然に親しみながら楽しむ場である。また、理科や生活科、総合的な学習の時間、図工などの学習の場でもある。ここにある樹木や草花の観察、枝や木の実、葉などを使った工作は子どもたちの楽しみとなっている。
ウ アースプロジェクトとしての「エコ活動」
 アースプロジェクトとして、グラウンドの芝生化、グリーンカーテンの設置、太陽光パネルの活用など、緑化、環境教育を積極的に行ってきた。また、子どもたちの活動としては環境委員会が中心となり、節電や節水を放送やポスターを通して呼び掛けたり、エコキャップ運動を行ったりしている。EM菌を活用したプール清掃も行っている。

来年度の活動計画

・新学習指導要領完全実施を見据えた教育活動の改善と充実を図るとともに、ESDの位置付けを確認する。
・地域の伝統芸能「獅子舞」の継承活動の充実を図る。特に、児童が指導される側となって受け身でばかりいるのではなく、積極的に発信したり、継承活動をより意欲的に行っていく態度を育てる。
・学校の環境美化及び花いっぱい活動や学校の森整備に関わって、PTAや地域との協力体制を継続し、児童が学習したり生活したりしやすい環境を整える。また、児童が花や緑を育てる活動を自主的に行えるようにしていく。そのために、児童会活動や縦割り班活動を充実させる。