2019年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

環境, 世界遺産・地域の文化財等

 新潟小学校は、「自分大好き、学校大好き、地域大好き」を学校理念にESDを教育活動の核として「自分に自信をもち、地域に誇りをもつ心豊かな子どもの育成」を目標としている
① 地域に伝わる伝統芸能「獅子舞」の継承活動の推進
 校区の小栗山不動院に350年以上前から伝わる獅子舞を平成8年度から学校の教育活動に取り入れ、24 年目である。小栗山の獅子舞保存会の方から指導を受け、笛、太鼓、獅子舞、神楽舞の技術を学んでいる。本年度も5・6年生が隔週金曜日6限の総合的な学習の時間に獅子舞活動を行った。6月には「ししの日」として他学年の児童も獅子舞体験を行った。8月には小栗山不動院大祭、10月には創立140周年記念事業、その他、学校行事や市のイベントなどでも獅子舞を披露し、多くの保護者や地域の皆様から喜んでいただいた。11月からは4年生が活動に加わり、先輩である6年生が学び、磨いてきた技を後輩の4年生に伝えている。獅子舞を継承する活動を通して、「自分大好き、学校大好き、地域大好き」な新潟小学校の児童が育っていると感じる。
② 花と緑とかかわる体験活動
ア 全校縦割り班活動による花の世話
 花いっぱい運動の一つとして、全校縦割り班で花壇やプランターに花を植え、水やりや草取りなどの世話も班ごとに責任をもって行っている。6月に、大型プランターの花植えを行った。班ごとに何を植えるかを相談し、きれいに見えるように植え方を工夫した。環境委員会の児童が中心となって、日常的な世話についても積極的に呼び掛けていた。
イ 学校の森(「いこいの森」)を生かした体験活動
 校舎脇の「いこいの森」は、児童が森の中を散策したり落ち葉や木の実を使って遊んだりと、自然に親しみながら楽しむ場である。また、理科や生活科、総合的な学習の時間、図工などの学習の場でもある。本年度も、ここにある樹木や草花の観察、枝や木の実、葉などを使った工作などを楽しむ児童の姿が多く見られた。

来年度の活動計画

〇まず、ESD・SDGsについて教職員で研修し、理解を深め、「持続可能な社会の創り手」の育成を掲げる新学習指導要領完全実施を見据えた教育活動の改善と充実を図る。
・地域の伝統芸能「獅子舞」の継承活動の充実を図る。例年通りの活動をただ淡々と行うのではなく、獅子舞や地域の歴史を学び、継承してきた人々の思いを今後も継承していくにはどうすればよいのかを考えながら活動できるようにする。また、地域とともに歩む学校の教職員として、獅子舞の継承活動の意義を見つめ直し、児童の活動を支援していく。
・学校の環境美化及び花いっぱい活動や学校の森整備に関わって、PTAや地域との協力体制を見直しつつ、継続していくためのよりよい方策を探る。また、児童が花や緑を育てる活動の意義を考え、自主的な活動ができるように、児童会活動や縦割り班活動を指導する。