2018年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

生物多様性, エネルギー, 環境, 国際理解, 持続可能な生産と消費, 減災・防災, 食育, グローバル・シチズンシップ教育(GCED)

本校は、「民主的に生きる市民を育む」を学校理念として、ESDを地球市民に育つための活動と捉え、ESDの実践を通して社会や世界の課題を知り、自ら行動を起こす力の育成を目標としている。小学部の「テーマ」学習、中学部の「ワールドオリエンテーション」学習の時間を中心に、学期ごとに環境・人権・平和・市民性のカテゴリーからスタッフが提案するテーマに沿って、ホールスクールアプローチ的に学習に取り組んでいる。
 平成30年度は、1学期に「めぐる生命」、2学期は「食べものの旅」のテーマで学習した。また、3学期は「暮らしとエネルギー」学習を行う予定となっている。
【1学期「めぐる生命」】
生命の大切さを実感する、いろんな生命があること、生命の不思議さに気付く、ということを目標にして学習に取り組んだ。「知る・体験する」段階として以下のことを行った。
・空から蝶 代表 道端慶太さんのお話を聞く
・人と自然の博物館 見学
・犬猫の孤児院ハッピーハウス 見学
・保護者(新生児科医)のお話を聞く
・保護者(新生児の母親)のお話を聞く、新生児に触れる
その後、それぞれの個人テーマを設定して調べ学習、まとめ、発表会を行った。それぞれのテーマは「IPS細胞」「種」「太陽」「絶滅危惧種」「殺処分」「外来種」「人工知能」「生物の誕生と進化」「遺伝子組換え」「地球温暖化の影響を受けている野生生物」「命のルール」「尊い命とは」「動物虐待」「生命の進化」「人間が世界に与える影響」などがあった。
【2学期「食べものの旅」】
食を「経済・消費」の面から考える、食べものがどこからきてどこへ行くのかを知り、ふだん食べているものへの意識が変わることを目標にして取り組んだ。「知る・体験する」段階として以下のことを行った。
・中央卸売市場(大阪) 見学
・カップヌードルミュージアム 見学
・よつ葉農産 見学
・舞洲ゴミ処理場 見学
・株式会社ココウェル代表 水井裕さんのお話を聞く
その後、それぞれの個人テーマを設定して調べ学習、まとめ、発表会を行った。それぞれのテーマは「チョコレートができるまで」「ミツバチがいなくなったら」「和牛と国産牛の違い」「オーガニック食品」「食料自給率」「コンビニの食」「日本の牧場・飼育問題」「マグロの養殖」「食品ロス」「食を通した人とのつながり」「加工食品」「食品ロスと冷凍」「プラスチック」「日本人に合った食事」などがあった。
【3学期「暮らしとエネルギー」】
生活を支えるエネルギーについて、世界のエネルギーの現状や問題を知り、エネルギーが大切であるという意識を持つことを目標にして学習に取り組む予定になっている。

来年度の活動計画

今年度までと同様に、「民主的に生きる市民を育む」を学校理念として、ESDを地球市民に育つための活動と捉え、ESDの実践を通して社会や世界の課題を知り、自ら行動を起こす力の育成を目標とした活動を継続する。小学部の「テーマ」学習、中学部の「ワールドオリエンテーション」学習の時間を中心に、学期ごとに環境・人権・平和・市民性のカテゴリーからスタッフが提案するテーマ「メディアリテラシー」「差別」「宇宙」に沿って、ホールスクールアプローチ的に学習に取り組む。