2020年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

生物多様性, 減災・防災, 環境, 持続可能な生産と消費, 食育, その他の関連分野

本校は、「民主的に生きる市民を育む」を学校理念として、ESDを地球市民に育つための活動と捉え、ESDの実践を通して社会や世界の課題を知り、自ら行動を起こす力の育成を目標としている。小学部の「テーマ」学習、中学部の「ワールドオリエンテーション」学習の時間を中心に、学期ごとに環境・人権・平和・市民性のカテゴリーからスタッフが提案するテーマに沿って、ホールスクールアプローチ的に学習に取り組んでいる。
2020年度は、1学期に小学生は「身近なこと(コロナウイルス・自然)」中学生は「農」、2学期に小学生は「いきものプラネット〜人と動物の暮らし〜」中学生は「沖縄・政治」のテーマで学習した。また、3学期は小学部は「72時間サバイバル!~どう生きる?どう支える?~(防災)」中学部は継続して「沖縄・政治」の学習を行った。それぞれ以下のような目標と見学先等、発表内容となった。

活動の様子はブログでも公開しています。
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【1学期「身近なこと(コロナウイルス・自然)」(小学部)】
目標:「今の自分からはじまる学び」を大切にそれぞれの興味関心を知り合い、それに沿ってテーマを設定し、深めていく

見学等:自宅の近所を探索※オンライン学習・社会活動家の藤原ひろのぶさんのお話

発表内容:「天気」「冬眠から目覚めた動物」「桜」「春にしかいない虫」「黄砂」「春の花」などのテーマで発表した

【1学期〜2学期「農」(中学部)】

目標:新型コロナウイルスによる混乱した中で、改めて食の自給自足を考える

見学等:川西市黒川地区の畑(オンライン中継)・箕面市西宿の畑(農作業)

発表内容:「なぜ人はお肉を食べるのか」「オランダと日本の農業」「農業と動物のつながり」「遺伝子組換え食品のメリット・デメリット・危険性」「どうして農薬は無くならないのか」などのテーマで発表した。
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【2学期「いきものプラネット〜人と動物の暮らし〜」(小学部)】
目標:地球上の生物多様性に目を向け、人と動物の関わりについて考える

見学等:天王寺動物園・生物多様性センター・ハッピーハウス(動物保護施設)・猪名川河川敷・田中広樹さん(大阪自然環境保全協会)・堀 孝弘さん(京都市ごみ減量推進会議職員)・日野輝明さん(名城大学農学部生物環境科学科教授)・児玉小枝さん(フォトジャーナリスト)

発表内容:「生物多様性」「外来種」「殺処分」「プラスチック」「絶滅危惧種」「身近な生き物」などのテーマで発表した。

【2学期〜3学期「沖縄・政治」(中学部)】

目標:

見学等:並河哲次さん(元和歌山県新宮市議会議員)・多喜春華さん(任意団体JIWA-JIWA)・阿部岳さん(沖縄タイムス記者)・野中 光さん(琉球ミライ株式会社代表取締役)・大阪市大正区フィールドワーク

発表内容:「あの日僕らは戦場で」「沖縄のチャンプルー文化」「なぜ沖縄に基地が集中しているのか」「沖縄の基地をポジティブに考える」などのテーマで発表をした。
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【3学期「72時間サバイバル!~どう生きる?どう支える?~(防災)」(小学部)】

目標:身近な災害について学び、自助・共助で自分で身を守れるようになる

見学等:人と防災未来センター・片山誠さん(72時間サバイバル教育協会)・多喜春華さん(卒業生・熊本地震経験者)

発表内容:「助けを呼ぶためのグッズ」「72時間サバイバルとは?〜1人で地震にあった時のこころがまえ〜」「水だけで食べれる非常食」「トイレで地震にあったら…」などのテーマで発表した。

来年度の活動計画

今年度までと同様に、「民主的に生きる市民を育む」を学校理念として、ESDを地球市民に育つための活動と捉え、ESDの実践を通して社会や世界の課題を知り、自ら行動を起こす力の育成を目標とした活動を継続する。小学部の「テーマ」学習、中学部の「ワールドオリエンテーション」学習の時間を中心に、学期ごとに環境・人権・平和・市民性のカテゴリーからスタッフが提案するテーマ「気候変動」などに沿って、ホールスクールアプローチ的に学習に取り組む。