2020年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

減災・防災, エネルギー, 環境, 世界遺産・地域の文化財等, 福祉

本校では,3・6年生が「地域発見プロジェクト」,4年生が「福祉プロジェクト」,1・2・5年生が「食と環境プロジェクト」の3つのテーマで,それぞれ地域の方と触れ合ったり外部講師から学んだりしながら,ESD活動に取り組んだ。これらの学習では,単に社会が抱えている諸問題について知るだけでなく,その原因を探り自分たちにできることはないかを考えたり実践したりできる学習としている。そして,地域の人や歴史,文化との関わりを大切にし,地域社会の一員として持続可能で住みよい社会づくりに主体的に関わることができる人を育てたいと考えている。

①   地域発見プロジェクト(3年生,6年生)

3年生は,1学期に学区探検を行った。身近な所でも知らなかった場所や史跡があることに気づいたり,地域の方から,地域に残る史跡のいわれや地域の人がいかに大切にしていたかの話を聞いたりすることで,地域を大切にする深い思いに触れた。また,夏休みには地域で行われている祭りが中止になった代わりに「みんなでつくろう!キラキラぼし」に全員で参加した。祭りはなかったが,地域の方からこの祭りを始めた時の思いや取り組みについての話を聞き,さらによりよい地域にしていきたいという人々の思いにも触れた。2学期には,昔この地域で行われていた伝統行事「舟ゆうさん」を体験した。子どもたちは,竿一本で動かしながら物を運んでいた頃の生活の様子や気持ちに思いをはせながら普段とは見え方の変わる景色を楽しんでいた。

6年生は,1学期に地域の防災活動について調べ,分かったことを地域の方々にも知ってもらおうと,ポスターを作成し地域に配った。2学期には,地域のために力を尽くしてくださっている方の話を聞いたり,実際に地域のためにできる活動を考え体験したりして,地域の活動に主体的にかかわっていった。児童は,3年の時に経験した「舟ゆうさん」が地域の方の,学校や地域の子どもたちに対する強い思いと努力に支えられていることを改めて知った。

②    福祉プロジェクト(4年生)

4年生は,総合的な学習の時間に,地域にある西支援学校の友達とDVDによる交流を定期的に重ねることで,子どもたちは,「みんな同じ。」「気持ちがあれば心は通じ合う。」ことを実感している。また,盲導犬の仕事を実際に見たり,盲導犬の生活の様子を聞いたりする中で,視覚障碍者の方への接し方や日々のくらしについて教えていただいた。これらの学習をもとに,興味をもったことについて調べたり,調べたことを伝え合ったりして,だれもがくらしやすい社会をつくる一人として,自分たちにできることについて考えた。

③   食と環境プロジェクト(5年生)

5年生は,日頃から環境問題に取り組んでいる外部講師の方の話をきっかけに地球温暖化の原因について調べたり,海水や家庭排水の水の汚れをパックテストしたりして,今実際に起こっている環境問題についての理解を深めた。また,電球とLEDの消費電力の違いやテレビ,電気ポットなどの電化製品の待機電力についても調べ,限りあるエネルギーを大切にするために自分たちにできることを具体的に考えた。

来年度の活動計画

来年度も,3つのテーマのもと,地域の人や歴史・文化との関わりを大切にして,ESD活動に取り組んでいきたい。

①「地域発見プロジェクト」

3年生・・・「舟ゆうさん」6年生・・・防災,地域への貢献活動

②「福祉プロジェクト」

4年生・・・福祉体験 地域の支援学校との交流

③「食と環境プロジェクト」

1,2年生・・・地域の人と一緒にサツマイモや野菜栽培

5年生・・・環境学習