2020年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

生物多様性, 減災・防災, 環境, 世界遺産・地域の文化財等, 人権, 福祉, その他の関連分野

本校では学校教育目標「自立の根っこを育てる」ためのキーワードとして、「努力」「協力」「多様性」「バランス」「寄り添う」の5つを設定している。ESDの実践においても、これら5つを意識し、郷土とその自然環境を愛し、地域の人々と協力して、地域の特色を守ったり活性化したりする活動に積極的に参加していこうとする子どもの育成を目標とした。

具体的には、環境学習、福祉・人権を考える活動、ふるさと学習を柱に、①自然とふれあって考える学習、②環境問題を自分の問題として捉える活動、③多様な人々との共存を考える人権・福祉教育を行い、④地域行事に参加する活動は、コロナ禍のため、わずかしかできなかった。

なお、本校の学級編制は1年、2年、3・4年、5・6年、特別支援学級の5学級であり、学級ごとに行った活動は、11月中旬に学習発表会を行い、保護者・地域にも発信した。また、学校通信やブログでも発信した。

・自然とふれあって考える学習

1年生は学校の周りの生き物を探し、観察・飼育することや植物を使った作品を作る学習をした。2年生は1年生時に町探検した場所から絞り込み、神社や神社近くで生き物観察をした。3・4年生は学校の周りの生き物を探し、その生態について詳しく調べた。5・6年生はホタルの生態と分布、水生生物による水質調査等、地域の自然とふれあう調査活動を前年に引き続いて行った。また、全校児童が学校農園で野菜を育てた。野菜は、家庭に持ち帰ったり、給食の材料にしたりした。

  • 環境問題を自分の問題として捉える活動                           5・6年生はホタルの生態と分布、水生生物による水質調査を継続し、前年の10月と今年の6月とを比較・分析した。特にホタルについては、同じ小川でも環境が異なれば生息数が異なることから、生息に適した環境について考察した。コロナ禍のため、例年の遅羽町のクリーンアップ大作戦は中止した。また、地域の人たちの協力を得て行っている資源回収は子どもたちの参加を見合わせた。
  • 多様な人々との共存を考える人権・福祉教育                         児童会活動としてエコキャップを集め、地域の社会福祉協議会に贈り、車椅子の購入等に役立てていただいている。ハート体験クラブでは、コロナ禍のため体験活動はできなかったが、お年寄りに録音したメッセージを送ることができた。クラブ活動に参加する3年間のどこかで必ず1度は、ハート体験クラブに所属することになっていたが、次年度からは3・4年生が隔年で「福祉」について総合の時間に学習することに変更する予定である。また、12月の人権週間に合わせて、人権擁護委員に来ていただき、いじめを含めた人権教室を開催し、思いやりの心を持つ大切さを学んだ。
  • 地域の行事に参加する活動毎年、全校児童が、遅羽町敬老会や三室まつり、町民運動会に参加しているが、コロナ禍のため、三室まつりの作品の展示だけの参加にとどまった。かつやまっ子応援ネットワーク主催行事「コロナに負けないようランタンにメッセージを書こう」に、多くの児童が参加した。地域行事ではないが、3・4年生は、本校のはじまりの地である専勝寺や三室山、えちぜん鉄道の昔と今について調べ、ふるさと年表を作成した。

 

来年度の活動計画

1 自然とふれあって考える学習

全校   :野菜等の栽培活動を通して

1・2年生:遅羽町探検、生き物の飼育活動を通して

3・4年生:花壇の世話

5・6年生:ホタルの分布調査、水生生物による水質調査などを通して

2 環境問題を考える活動

全校   :外来植物(セイタカアワダチソウ)の駆除活動から考える

高学年  :クリーンアップ大作戦参加から考える

:資源回収から考える

:花のプランターを地域に寄付

3 多様な人々との共存を考える人権・福祉教育

全校   :人権週間に集会や互いを認め合う活動を行う

3・4年 :お年寄りとの交流活動、車椅子体験等を通した福祉・人権教育

4 地域の行事参加を通して、自分たちのふるさとについて考える学習

原始運動会 :三室縄文遺跡とのつながりと伝統

三室まつり・町民運動会等:伝統、町おこし等、地域の一員として考える

 

*どの活動も、地域の方に協力をお願いして実施している。