2022年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

生物多様性, エネルギー, 環境, 文化多様性, 世界遺産・無形文化遺産・地域の文化財等, 国際理解, 人権, 福祉, 持続可能な生産と消費, 健康, ジオパーク

本校の校区には、県指定文化財「三室縄文遺跡」、国登録文化財「勝山駅」がある。これらの文化財や豊かな自然環境を活用し、郷土とその自然環境を愛し、地域の人々と協力して、地域の特色を守ったり、活性化したりする活動に積極的に参加していこうとする子どもの育成を目標とした。これは、ユネスコスクールが重点的に取り組む3つの分野の③「文化の多様性と文化遺産の尊重」に関わるとともに、学習する中で①や②も関わってくる。
具体的には「ふるさと学習」を柱に、①地域のことを知り、まちづくりに参画しようとする態度を育てるための学習、②自然とふれあって考える学習、③多様な人々と関わって学ぶことを中心に活動している。その代表が30年以上継続している「原始運動会」である。裸足で競技をすること、表現運動で村祭りを披露することなどが特徴である。また、1・2年生は今年も三室山を散策して自然に親しんだ。
なお、本校の学級編制は1・2年、3・4年、5・6年、特別支援学級の4学級であり、学級ごと(特別支援学級の児童は交流学級で活動)に行った活動や考えたことは、11月中旬に学習発表会を行い、保護者に発信した。コロナ禍のため、地域の方々には来校していただけなかったが、学校通信やブログで発信した。
5・6年生はジオパーク学習として、市商工観光課の学芸員の案内で、地層観察や大雨と洪水で被害を受けた場所の見学を行った。また、勝山自然塾と称する体験学習をスキージャム勝山で行った。
3・4年生は外来生物に興味を持ち、県自然保護センターの職員の出前授業を受け、セイタカアワダチソウとアライグマについて特に調べることにした。セイタカアワダチソウでは実際に生態を観察したり、有効利用について調べて実際に試してみたりした。また、ジオパークにも興味を持ち、先の学芸員の出前授業も受けた。
その他には、全校児童が学校農園で野菜を育てた。しぜん委員会の呼びかけで、毎朝、登校すると草を取る「30草運動」を続けた。収穫した野菜は家庭に持ち帰ったり給食の材料にしたりした。
フラワー・ブラボー・コンクールに参加し、文部科学大臣賞を受賞した。

※1【ユネスコスクールが重点的に取り組む3つの分野】
①地球市民および平和と非暴力の文化
②持続可能な開発および持続可能なライフスタイル
③異文化学習および文化の多様性と文化遺産の尊重

来年度の活動計画

校区にある文化財や豊かな自然環境を活用し、郷土とその自然環境を愛し、地域の人々と協力して地域の特色を守ったり、活性化したりする活動に積極的に参加していこうとする子どもを育成するという目標を継続する。
そのための活動として、①原始運動会、②学習発表会、③花壇や畑を使った学習、④ジオパーク学習は継続する予定である。
令和5年度は1年生と2年生が単学級になるが、SDGs(ESD)に関する学習は1・2年で行い、ふるさとの自然や文化財などの宝探し(秘密発見)をする活動を展開する。3・4年生は主に福祉に関する内容を取り扱いながら、人権や平和に関する内容も取り込んでいきたい。5・6年生は、ふるさとの自然や文化財を中心に持続可能なまちづくりやライフスタイルに視点をおいた学習につながるように進めていきたい。