2022年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

生物多様性, 海洋, 減災・防災, 環境, 世界遺産・無形文化遺産・地域の文化財等, 国際理解, 平和, ジェンダー平等, 福祉, 持続可能な生産と消費, 健康, 貧困

本校では、学校の理念として国際交流や地域交流を大切にしており、グローバルな感性を養うとともに、地域を支える人材の育成を目指す教育を行っている。ユネスコスクールが重点的に取り組む3つの分野を通して、地域の良さや伝統文化の価値を理解し、その上で持続可能な社会を創造するということを意識して活動を行ってきた。

今年度の活動は、伝統文化を守る活動や環境保全を目的とした取り組み、平和を願った活動など新たな活動にも数多く挑戦した。以下に、具体的な取り組みを紹介する。

 

①法福寺「仁王門欄間の修復作業」・「吉念仏踊りの後継」・「平和の鐘を鳴らそう」

真庭市吉にある法福寺にて、昨年度に引き続き、経年劣化で塗料が剥げ落ちてしまった欄間を地域の方と修復する作業を行いました。また、今年度の新たな取り組みとして、250年の伝統を有する県重要無形文化財である「吉念仏踊り」が、後継者不足という問題を抱えているということを知り、重要な文化財を守るために参加を決意しました。その結果、英語ユネスコ部の河﨑徠人くんが「文化財後継者認定者 第1号」として表彰されました。

そして、ウクライナへのロシア侵攻による悲惨な戦争が未だ続いている状態を踏まえ、地域住民の方と共に平和を祈念する鐘を鳴らし、「平和」の価値と意義を改めて訴えかけました。また、被害にあったウクライナへ、支援のための緊急募金も行いました。

②台湾「旗美高校」との交流・中学生のための国際交流デイキャンプへの参加

美作高校の姉妹校である台湾の旗美高校と11月にオンラインで交流会を行いました。コロナウイルスの影響で直接会うことはできませんでしたが、それぞれの高校からビデオレターや手紙を送り合い、親交を深めています。また、今年度は美咲町の中学生と留学生に向けて、本校の活動を紹介したり、英語を使ったゲームを通して、国際交流の大切さを伝えたりもしました。

③持続可能な社会を目指して「エコブックカバー作り」・「ホタル飛び交う宮川づくり」

環境の保全や持続可能な社会を目標に新たな取り組みも行いました。「エコブックカバー作り」では、古紙となった新聞や雑誌を活用し、ブックカバーとして再利用する方法を、岡山県高校ネットワークの実践交流会のワークショップで提示しました。また、地域の宮川の生態系を守ろうという活動も始め、水質調査や清掃活動を行いました。

来年度の活動計画

2023(令和5)年度の活動としては、2022(令和4年度)に新たに取り組み始めた「ホタル飛び交う宮川づくり」を大きな柱とし、学校全体で地域の環境保全に努めていきたい。また、地域の方とともに持続可能な地域社会の開発、地域文化の価値や魅力を発信できる活動を積極的に行っていく。その際、本校の特徴でもあるコース制を活かし、各コースの視点から、ユネスコ活動について考え、アイデアを出し、多くの生徒や地域の方と一緒にユネスコスクールとして誇れるように活動していきたい。