2021年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

気候変動, 文化多様性, 世界遺産・無形文化遺産・地域の文化財等, 国際理解, 人権, 持続可能な生産と消費

本校では、今年度「地域社会とのつながり」を活動テーマとし、ユネスコスクールが重点的に取り組む3つの分野を通して、地域の良さや価値を理解し、持続可能な社会を創造する力の育成を目標とした。

探究学習として、SDGsについての調べ学習を行い、発表会や展示会を設けるなど、SDGsの理解を深める授業を展開するだけでなく、地域の伝統文化や自然に積極的に触れ、地域の方と交流しながら、ユネスコ活動に取り組んできた。以下に、本校での具体的な取り組みを紹介する。

 

①法福寺「仁王門欄間」の修復作業

真庭市吉にある法福寺の檀家の方からの依頼を受け、地域の文化財を守るだけでなく、「地元の名所の魅力をさらに高めよう」と地域おこし隊と高校生とが協力し、古くなってしまった欄間の修復作業を実施している。本校の美術教員の指導のもと、現代創造コースと英語ユネスコ部の生徒が作業に関わっている。紙やすりで丁寧に表面を削り、綺麗な木目を活かした仕上がりになるように心がけている。

 

 

②プロジェクトIMO

ライセンスコースの生徒たちが「地域貢献」をテーマに、高倉地区の方々の協力のもと、トラクターでの耕運、収穫作業などを行い、一からサツマイモを育て、地域で販売活動を行った。また、美作大学コースの生徒がそのサツマイモを用いてみまいもケーキを作ったり、現代創造コースの生徒が、ポップやポスターを作ったりと、地域の魅力を伝えると共に、地域創生の大切さを呼びかけた。

③SDGsをテーマとした作品の作成と「岡山県美作高校展」での展示

アルネ津山で開催された「岡山県美作高校展」において、複数のコースからSDGsに関する作品を多数展示し、地域の方に本校でのユネスコ活動を紹介した。エクセル特進コース・特別進学コースはSDGsについての説明パネルを作成し、展示した。また、進学・進学探究コースは廃棄物を再利用し、17の目標のロゴを作成したり、津山の伝統文化や施設の魅力を英語で説明した動画を流したりと、地域の方にユネスコ活動の協力を呼びかけた。

来年度の活動計画

2022(令和4)年度の活動としては、本校の教育理念を基に、「地域活性」を大きな柱とし、地域の方との交流を通して持続可能な地域社会の開発、地域文化の価値や魅力を発信できる活動を行っていく。

また、コロナウイルスの影響で活動が困難であった「国際交流」にも再び目を向け、異文化学習や文化の多様性について理解を深めさせる活動を実施したいと考えている。

以上の点を踏まえ、部活動やコースの特色授業の中で、ユネスコスクールとしてできることを積極的に行い、グローバルな視野を持ちながらも、地域に目を向け、地域を愛することができる生徒を育成していきたい。